メニュー

すべての子どもたちが学びやすい教科書

特別支援教育への配慮

文部科学省の調査(平成24年12月)によると,通常の学級に在籍する子どもたちのうち,じつに6.5%が学習面または行動面で著しい困難を示し,特別支援が必要であると報告されています。こうした現実を直視し,すべての子どもたちが安心して学べる環境をつくることを念頭に,特別支援教育の専門家である澤田真弓先生(国立特別支援教育総合研究所上席総括研究員)に,全面的な校閲をお願いしました。

「せいかつ」下 P75

大事なことは,囲みや地色を入れて明確に。

「社会」6年 P94

写真やイラストは,境目をはっきりと。

「書写」1年 P9

中心となることが,ひと目で分かるように。

「国語」1年下 P79

単語や文節が行の終わりで切れないように。

カラーユニバーサルデザインへの配慮

色の感覚(色覚)には多様性があり,「赤と緑」「オレンジと黄色」「水色とピンクと灰色」「青と紫」を混同するタイプの色覚特性をもつ人は,日本人男子の5%と言われています。色覚特性をもつ子どもたちが,色を識別できないことが理由で,学習に支障を来すことがないよう,カラーユニバーサルデザインの専門家である市原恭代先生(工学院大学准教授)に,全面的な校閲をお願いしました。

「書写」5年 P79

できるだけ多くの人に見分けやすい配色で。

「社会」5年 P39 「社会」5年 P148

表やグラフには,色だけでなく文字も入れて。

拡大教科書の発行

拡大教科書は,弱視児童・生徒の学習上の負担を軽減するために作成されたものです。光村図書では,平成4年に,教科書会社として初めて拡大教科書を編集・発行しました。通常の教科書を単純に拡大するのではなく,弱視児童・生徒にとって,より読みやすい文字の大きさや書体,図版などを工夫し,教科書の内容,編集意図を損なうことなく再構成しています。

原本 拡大教科書

子どもたちの健康・環境への配慮

地球資源の節約,環境保護の観点から,すべての教科書に環境に配慮した用紙を使用しました。また,印刷にはエコマーク認定の植物油インキを使用し,その旨を表紙にも明記しています。教科書は,子どもたちが長期間にわたって使用するものです。それに耐えられる堅牢なものとなるよう,製本にも十分な配慮をし,表紙には,汚れにくく,防水効果のあるP.Pラミネート加工を施しています。

新しい教育スタイルの提案

光村図書が初めて「国語デジタル教科書」を商品化したのは,平成17年のことです。電子黒板やプロジェクターを活用し,教科書紙面を拡大提示することで,子どもたちの集中力が高まったり,理解が深まったりするなど,多くの学習成果が報告されています。また,紙面への書き込み,朗読再生等の機能に加えて,すべての文章の漢字を総ルビで示したり,紙面を白黒反転させて判読しやすくしたりする機能なども開発し,特別支援教育の見地からも,高い評価をいただいています。

平成27年度版から,指導者用デジタル教科書は,「国語」「書写」に加えて,「社会」「生活」の4教科すべての展開となります。

さらに,現在,児童一人1台のタブレットなどの情報端末で活用する「学習者用デジタル教科書」の開発も推進。そこでは,個別学習や協働的な学習など多様な学習活動が想定されています。文章の音声再生や拡大時の表示方法など,特別な支援を要する児童が活用することを前提に,「だれでも」ストレスなく活用できる学習ソフトウェアの開発に積極的に取り組んでいます。

白黒反転をした画面

白黒反転をした画面

「学習者用デジタル教科書」で学ぶ児童

「学習者用デジタル教科書」で学ぶ児童