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4 ソーシャルスキルを高める必要性

保護者と子どもたちの様子から,ソーシャルスキルが大きく低下してきていることがわかります。このように,表現が未熟であったり,場に応じた表現ができなかったり,暗黙のルールをつかみきれなかったりすると,友好的な人間関係を保ちにくくしてしまいます。また,本人が不利益をこうむったり,不快な感情をもちやすくなったりすることもあります。

例えば,表現が未熟なために自分の思いが十分に伝わらなくなると,表現することをためらいがちになります。そして,引っ込み思案のように見られてしまいます。そして,話し合いで決めるような場面では,意見を求められることが減ってしまいます。自分の思いが,生活に反映されにくくなるのです。
また,感情の表し方をうまくできずに,キレてしまったり攻撃的になったりすることがあります。そういった未熟な表現が度重なると,友達を失うことにもなりかねません。
こういった不安定な人間関係は,いじめの問題につながっていくことさえあります。また,学校への不適合を引き起こし,不登校の問題へとつながることもあります。
一方,ソーシャルスキルを高めていくと,友達との関係が安定したものになっていきます。そういった気持ちが土台となって,勉強をしようとか,運動しよう,活動しようといった意欲も生まれていきます。そして,学校生活がますます楽しいものになっていきます。

私は,子どもたちが安定した気持ちをもって生活することが,何よりも大事であると考えています。それを支えてくれるのが,家族であり,周囲の大人であり,友達です。中でも,学校生活の楽しさを支えてくれるのは,友達とのかかわりだと思います。いかに教師集団が一丸となって子どもに寄り添ったとしても,大人は友達に代わることはできないのです。