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D クラス全体が協力することができる活動

Dはクラスの雰囲気をよくし,友達とかかわることの心地よさを伝えていくために,とても効果的な方法です。アイスブレイクと呼ばれるような,子どもたちの緊張をほぐす活動でも,この考え方が取り入れられています。クラス全員で笑ったり,盛り上がったり,呼吸を合わせることによって成功感を味わったりすることをめざします。

例えば,私がよくやる方法に,「いいこと発表タイム」というのがあります。これは,あらかじめ子どもたちに,自分の願いを書いてもらっておきます。願いの数にも大きさにも制限はありません。ただ,きっといいことがあると前向きに考えようと伝えておきます。それから,友達にいいことがあったときに,それをうらやむのではなく,一緒に喜ぶことが大切だと伝えます。
私は今年度,5年生の音楽を担当しているので,週に2回の授業の最初に,その発表タイムを設けました。子どもたちからは,「お小遣いが100円増えました」とか,「昨日,急に遊園地に連れて行ってもらいました」といったような,小さないいことが次々と発表されていきます。
これらは,勉強の中身に関係する発表ではないので,どの子どもも生き生きと発表することができます。また,友達が一緒になって喜んでくれることがわかっているので,安心して発表できるのです。そして,クラスの雰囲気や,その時間の教室の空気すら,明るく熱気を帯びて楽しいものになっていきます。

このような短時間でできる活動は,他にも工夫することができるでしょう。それを継続してやっていくことがとても大切です。さらに,退屈な習慣にするのではなく,常にワクワクとした気分で行っていけるように,趣向を変えていくことも必要です。
子どもたちに,クラスは楽しい,友達に認めてもらえる,他の授業でも勇気をもって発表してみよう,他の活動でも協力していこうと思えるような,土台を作り,それをどんどん積み重ねていくことによって,ソーシャルスキルを向上させていけるような,クラスができあがっていきます。