メニュー

赤木かん子の読書Q&A

調べ学習
Q2

どうやってテーマを決めさせたらいいのでしょうか?(その2)

A

前回,“三点決めワーク”をするとテーマは決められるよ,という話をしましたが,本当はそのとき百科事典を使います。本当は…というより“できる限り”です。

何かを調べるときには,まず,なにはなくても“百科事典!”が図書館情報学の基本で,司書は何か聞かれたら自動的に百科事典のほうへ体が向くようになるものです。

たとえ知っていると思うことでも,まず基本を押さえ,確認する…。

それをしないで,後でトラブルのもとになったり二度手間になったりした,という苦い経験を,司書ならばだれでも持っているものだからです。

今,小学生が使える百科事典としては,ポプラ社の「ポプラディア」がいちばん使えると思います。2002年版の新しいものならば,平凡社の「百科事典」も使えるなら使ったほうがいいですが,大人用なのでルビ(ふりがな)がなく,小学生にはきついでしょう。

この二つは紙版ですが,両方ともデジタル版(コンピュータ用ね)もあります。

百科事典を使ってテーマを決めるやり方は次のようなものです。

まず最初のことばを引き,解説文を読みます。

これで基本的なデータがアタマに入り,その解説文のなかから二つ目のことばを選びます。

つまり“縄文時代”の解説文のなかから“土器”を選ぶ……みたいに——。

この二つ目のことばが決まっただけで,子どもたちの顔が変わります。途方に暮れていたのがパッと顔が輝くのです。自分が何をすればいいのか,が決まったわけですから——。 そうしたらその“土器”も百科事典で引きます。

さあ,これで“土器”ってどんなものなのか,の基礎知識も入りました。というわけで,ここで百科事典は閉じて……三つ目のことばは自分で考えます。

“縄文時代”の“土器”の何について調べようか……。

もう基礎的知識は入っているので,考えることができます。“模様”について? 作り方? 発見者?

三つ目のことばには,“?”がつくようなものを考えます。

こうやって,“縄文時代……土器……作り方?”と決まれば,公共図書館のカウンターに行って,“縄文時代の土器の作り方について書いてある本はありませんか?”と聞くことができます。

そうすれば…本は出てくるでしょう。

今回のことば “引く”

本のなかを探すことを“引く”といいます。算数の時間なら,引くというのは,大きい数字から小さい数字を抜くことです。体育の時間なら,引っ張ることかもしれません。でも図書館では……本のなかを探すことなのです。


※2011年3月に,「調べ学習」に役立つ紙芝居を発売しました。この紙芝居を読んであげれば,小さい子どもでも,「テーマの決め方」「百科事典の引き方」がよくわかります。
テーマのきめかた
 調べ学習紙芝居シリーズ2「テーマのきめかた」(定価:本体2,200円+税/発行:埼玉福祉会

百科事典の引きかた
 調べ学習紙芝居シリーズ3「百科事典の引きかた」(定価:本体2,200円+税/発行:埼玉福祉会
前へ 次へ
ページ先頭へ戻る