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赤木かん子の読書Q&A

調べ学習
Q14

どうやって調べさせたらいいのでしょうか?(その12)

—ネット情報を使うときに注意すること—

A

今回はネットの続きです。

ネット情報を使う時には気をつけなくてはいけないことがいろいろありますが,その一番は,前にも少し触れましたけど,「ネット情報はまとめや発表に使っちゃダメ」ってこと。つまり,調べたいことばを検索エンジンで探して,それをプリントアウトして自分のレポートにしたり,発表には使ったりしてはいけない,んです。なぜかというと,まず人の書いた文章を自分が書いたような顔をして使うと著作権の侵害になりますね。もし他人の文章をそっくり使いたいのならば“引用”のかたちにして「どこからもってきたのか」「誰が書いたのか」を明記しなければなりませんが,ネットのなかのものは誰が書いたのかわからないので引用するわけにはいきません。

その次に,誰が書いたのかわからない,誰も責任を取らない,だからもしかして嘘かもしれない情報を,レポートや発表に使うわけにはいきません。本のいいところは,必ず責任をとる人の名前が書いてあることと,一度印刷された本は刷り変えできないので,あとで確認しにいった時に必ず見つかるということなのです。そういうことをなぜするかというと,その論文を読んだ人がそれを検証したいときに,探せなきゃいけないからです。

今,大学の悩みのひとつは,学生に宿題を出すと,インターネットにキーワードを入れて出てきたものをプリントアウトしてそれを提出してくる…ことなのだそうです。もちろんそれはすべて他人の,しかも嘘かもしれない文章なんだからそのまま使ったらまずいでしょう? でもそれはだめって知らないんだよ。だって誰もそんなこと話してくれなかったから。日本の学問体系から図書館学は無視されているので,そういうことを解説する人もいないし時間もないんだもの。でもとにかく,「ネットのなかのデータは発表に使えない」ということだけは覚えておいてくださいね。

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