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赤木かん子の読書Q&A

学校図書館(実技編)

本の補修・修理について

 学校で使う本は,現役・最先端でなければなりません。データが変わったものは買い換えなければならないし,人気商品も,人気がなくなれば必要ではなくなります。そうして,もう使わなくなったものは修理する必要はないでしょう。

 したがって学校図書館の本で補修の必要のあるものは,

1)今,人気もしくは必要があるもの
2)あとしばらくは使えるもの

ということになります。

1)その本の製本のされかた(どうやって作られているか)

によって決まります。

 学校図書館にある本は,その学校の郷土資料以外は百年後に残らなくていいでしょう。
 それは公共図書館の仕事ですから。では,どういう本が学校にあり,どんな補強や補修が必要かを考えてみると,

1)ダンボールブック(ページとページが貼り合わせてある分厚いもの)
  …これは貼り合わせるしかありません。

2)真ん中ホッチキス止めタイプ
  …これは破れたページを貼り直して,大きなホッチキスで止めればOK。

3)背がのりで止めてあるだけの無線綴じタイプ。
  安くておもしろいペーパーバックやコミックによくあるやりかたです。
  これは絶対直したい!

4)どのページもきれいに平らに開くようになっている絵本タイプ。
  代表『ミッケ』…これは直したい! 大人気ですぐ壊れます。

5)丸背,布入りのタイプ。
  『ゾロリ』や図鑑,これも直したい!

 つまり結局,
・ 無線綴じタイプ
・ 『ミッケ』タイプ
・ 『ゾロリ』タイプ
の三種類を補強・修理できるようになればなんとかなる! わけです。

というわけで,まず無線綴じのタイプの本に,穴を開けて糸で綴じ,のりつきビニールブックカバーの掛け方をご紹介します。この“穴開け”“糸綴じ”“のりつきビニールブックカバー(通称ブッカー)かけ”は目の前でやってみせればわずか10分ほどのものです。だれでもでき,そうして本は壊れなくなります(よほどのことがない限り!)。

 でも実技をコトバにするのって難しいね! 『ミッケ』の修理のしかたを,もし紙やネットで表現するとしたら,よっぽど考えなくちゃなりません。ていうか無理……。目の前でやって見せても結構大変だから。このやりかたを覚えれば絵本の修理が一冊30分程でできるようになりますが,『ミッケ』の修理は最初に覚えるときには半日かかり(5時間くらい),製本キットも買わないとできないので,『ミッケ』は当分ネットではなく,実際の修理教室でやることにします。『ゾロリ』の直しかたはまたいずれ告知します。

無線綴じの本を糸で綴じる のりつきビニールブックカバーのかけかた