メニュー

赤木かん子の読書Q&A

読み聞かせ
Q5
 どうやって読んだらいいのでしょうか。(その3)
A
 さーて,準備運動は終わったでしょうか? 私が,この,“声を出す”ということを考え始めたのは,あるとき体を壊して自分の体力が一気に落ち,2時間の講演がもたなくなって,なんとかしなきゃと思ったことがきっかけです。そのとき,ボイストレーニングをしてもらって,そういえば学校でこういうこと教えてもらったことなかったよな,ということにようやく気がつきました。なんというか,昔からあった実技系…お裁縫とかはまだましなんだけど,体育とか音楽とか美術なんて,本当にノウハウがなかったな,と今になって思います。

 ちょうどそのころ,まわりにいた先生方が何人も,40代になって声がガラガラになり,そういえば教師なんて一日しゃべる仕事なのに,まるっきりそういう訓練受けさせてもらってないじゃん! ひどいよ,ということにも気がついたんですね。そういうわけで,教師のためのボイストレーニングを始めたんです。そうしたら,校庭で先生が一生懸命怒鳴ってもなかなか動かなかった子どもたちが,素直に言うことをきくじゃありませんか! そうか,今までは逆らってたわけじゃなくて,本当に何言われてるかわかんなかったから,動きようがなかったんだな,ですよ。大きく口を開けなくてもいいし,大きな声を出す必要もないんです。よく透る声であれば。

 で,これはと思い,読み聞かせの人たちにも試してみたら,うまくいったんです! もともとうまい人たちだったので,あっという間に2,3ランクうまくなりました。それでようやく,声を出すのは筋肉なんだ,ということを言ったほうがいいんだとわかり,今せっせとそう言っているんです。だから,まずストレッチしてね。

前へ 次へ