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赤木かん子の読書Q&A

読み聞かせ
Q8
 クリスマスにおすすめの本を教えてください。
A
 欧米には,クリスマス・アドヴェント・カレンダーという,12月1日からクリスマスまで毎日その日の場所を開けるとなかにチョコレートやキャンディ,小さいテディベアなどのおもちゃが入ってたりするおまけ付きカレンダーがありますが,毎日いろいろなクリスマスのお話や絵本を読んでやる,クリスマス・アドヴェント・ブックもいいでしょう。

 欧米では,クリスマスは年に一度の最大の祝い事なので,別にクリスマスの話と銘打たなくても,1年を通しての話には必ずといっていいほどクリスマスのシーンがあります。たとえば,『大草原の小さな家』とか『やかまし村の春・夏・秋・冬』とか,古いところでは『小公女』あたりの,そういう昔の本でも一部分だけなら案外使えたりします。絵本でも,わざわざ“クリスマス”と書いてないので,見つけにくいものもあります。「ピーターラビット」シリーズの『グロースターの仕立て屋』のようにね。

 アドヴェント方式のやり方は,聴き手が変わらないことが条件ですので,できるのは,学校か自宅ということになりますね。聴き手のメンバーが変わらないことが学校の有利なところですから,できればそれを最大限利用したノウハウを考えたいものです。ただ,ピーターラビットは小さいので,広い場所で読むのには向きません。

 高学年から中・高生に向く本というのなら,バーバラ・ロビンソンの『なるほどクリスマス降誕劇』(すぐ書房)やウェストールの『クリスマスの猫』(徳間書店),同じくウェストウォールの『ブラッカムの爆撃機』(岩波書店。これは前のほうに宮崎駿のコミックがついているので,今,どこの本屋にもあるでしょう)。あとは,ポプラ社から出ている『クリスマス』という短編集あたりかな。このなかに,アガサ・クリスティのミステリーではない(謎はありますが)短編が入ってますが,絶品です。ただしこれは大人向けですが。

 ディケンズの『クリスマス・キャロル』——けちんぼスクルージと三人のゴーストの話ね——も,本よりバレエのほうが有名になってしまった『くるみ割り人形』もクリスマスの話で,12月になればどこの公共図書館でもクリスマス特集をやるでしょうから,本は簡単に見つけられます。わからなかったら,目的を話して司書に探してもらってください。手伝ってくれます。

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