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赤木かん子の読書Q&A

学校図書館(理論編)
Q2
 大規模校ということもあって,いつの間にか蔵書数が増えてしまいました。増えてしまった蔵書を整理したいのですが,どこから手をつけたらいいでしょうか。(その2)
A
 郷土の本を抜き終えたら,次は戦争の本を集めてきてください。戦争の本は捨てては困ります。原爆の本は,“原子力”または“核”で,これまた集めてきてください。

 

 まずは,捨てては困るもの,の確保からです。図書館の本は“表現形態で分ける”(つまり“第二次世界大戦”というテーマではなく,写真集,小説などのように,表現方法で分けるということです)というのが基本ルールですが,それだけではやっていけないので,部分部分テーマで集めて別に置きます。これを“別置(べっち)”といいます。先月の“郷土”も今月の“戦争”や“核”も別置です。別置には“勉強している今だけ”というのもありますが(修学旅行の本は,行く先が変われば集める本も変わりますよね),この三つは永久別置でいいでしょう。
 この三つを抜くと,本棚はかなりすっきりします。

 

 そうやって集めてみると,今度はその“戦争”のなかでも,外国の本は,“第二次世界大戦”(ほとんどナチスものですが)“それ以前”“現代の戦争” に…,日本の本は,“第二次世界大戦以前”“東京大空襲”“沖縄戦”などに分けられることに気がつくでしょう。分類の目的の一つはここにあります。

 

 “分類”することで新しく見えてくるものがあるのです。

 

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