メニュー

赤木かん子の読書Q&A

学校図書館(理論編)
Q3
 大規模校ということもあって,いつの間にか蔵書数が増えてしまいました。増えてしまった蔵書を整理したいのですが,どこから手をつけたらいいでしょうか。(その3)
A
 さて,郷土,戦争,核を抜いたあと,いよいよ本格的に整理に取りかかりますが,ただ今ある本を整理するのではなく,小学校なら小学校の図書館として必要なジャンルは全部置いておかなくてはならない,というのが,考え方の基本にあります。でも,スペースには限りがあるわけですから,おのずから“算数,あなたにはこの部屋の大きさからいったら,1段分しかあげられないね”になります。ここからは一応平均的なサイズの図書館としてお話ししますが,もっと大きいところ,小さいところはこのバランスのまま縮めたり拡大したりしてください。

 

 まずは文学ですが,小学校でいちばん多いレファレンスは,“なんか怖い本ない?”です。というわけで,まずホラーを抜きます。ミステリー,ホラー,ファンタジーは同じ親(ゴシックロマンス)から分かれた兄弟ですから,どっちにも入るような本もあります。“謎が出てきてきちんと説明がつくのはミステリー,つかないのはホラー”で適当に分けてください。文学しか入らないような小さい棚があるところがあったら,そこを片付けて,3段なら3段,4段なら4段,縦に1本ずつミステリー,ホラー,ファンタジーの棚を作ってください。そのときに,キチキチにつめずに適当なところでブックエンドで押さえ,スペースが余れば,1冊表紙を見せるようにして置きます。そのとき,本は本棚の縁に合わせて前に出してください。これをするのを“棚研き”といいます。とりあえず,まずこの三つのジャンルを作ってみて。できればそのときにイラストシールを貼っておくと,あとが楽です。イラストシールは埼玉福祉会で売っています。あ,シールを貼ったあと,シールカバーも忘れずに。

 

 NDCの分類方法では,文学にはジャンル分類は本来はありません。文学ジャンルは,できたりなくなったりするから,番号を与えるとやっかいなのです。だから,流行が移って,こういうジャンル分けが役に立たなくなったら,また元に戻すのですが,今のところ,この三つのジャンルを分けるやり方は有効です。それに,こうすると,ホラーならホラーが全部まとまって並ぶので,何を買ったか買ってないか,先生方もわかりやすくなるので楽なのです。

 

前へ 次へ