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赤木かん子の読書Q&A

学校図書館(理論編)
Q28
 学校図書館の広さは,どのくらいが適切なのでしょうか。
A
 「学校図書館をどう作るか」は,どのくらいの人数の学校かでも変わってきます。1000人超すような学校なら,教室三つ分のサイズの部屋が一つか,それができなければ部屋を二つにせざるをえないでしょう。でも担当者が学校中かけずりまわるのは大変だから,近い方がいいよね?階が違うのは足と腰にこたえます。できれば,コンピュータ室も隣りにあるのがいいはずなのに,どういうわけだか,小学校って違う階の学校が多いようです。

 もし,図書館をどうしても二つにしなければならないのなら,一つは“エンターテイメント”,もう一つは“レファレンス”にします。そうして,エンターテイメントには,絵本,文学,芸術・スポーツ,それと自然科学を入れます。 (自然科学の分類については,理論編Q9101112参照)

 自然科学だけで,五段書架7本は最低欲しいので,それだけ確保できないのであれば,48(よんはち)の生き物だけでも,エンターテイメントの部屋にもってきます。生き物で3本です。高段,A4が入るサイズ,四段か五段の書架が理想。そこは小学校4年生までの棚だからです。

 くれぐれも“絵本の部屋”とか“低学年の部屋”とかは作らないでくださいね(理論編Q17参照)。一つの部屋でやるにしろ,二つでやるにしろ,エンタテイメントの部屋に二クラスを収容できるようにするには,絨毯をひくのがおすすめです。一クラスが読書しているあいだに,もう一クラスが調べものができるようにね。低学年なら,絨毯で一クラス収容できるし,そこで,読み聞かせもできます。

 居心地のいい空間をつくるためには,“これ以上家具は入れられない”という上限が絶対にあります。模造紙が乗せられるような大きな机は,たいてい6台でいっぱいいっぱいです。椅子だけは40脚(一クラスの人数分)確保します。特にエンターテイメントの部屋ならば,ほとんど机はいらないと思います。もし入れるのなら,小さい机をたくさん入れたほうがいいです。というのは,男子は絨毯の上で,ピラミッドのように塊になるのが好きですが,女子はいいとこ三人組……たいていは二人組です。だから小さい机をたくさん用意しておいたほうがいいのです。色はベネトンカラー,メイシーちゃん,うさこちゃんの色が日本の学校には似合います。
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