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カードからの見取りと支援

3.「たのしかった」の読み取りと返し方

カードにただ「たのしかった」しか書いていない場合には,どうしたらいいでしょうか?

子どもがカードを書くとき,そのときの気持ちを具体的にうまく書き表せないかもしれません。「たのしかったです」の一言で終わってしまっていることもあるでしょう。でも,その「たのしかった」には中身があります。

例えば生き物とのかかわりで考えてみると,生き物に触れたことが「たのしかった」のか,えさをやることが「たのしかった」のか,抱くことが「たのしかった」のか,生き物と一緒にいるほかの子を見ていたのが「たのしかった」のかなど,その中身がいろいろと考えられます。また,今まで全然触れなかったものが触れるようになって「たのしかった」のかもしれないし,いつも触っているけれども今日も触れたから「たのしかった」のかもしれません。

表現には個人差が大きいので,表現しきれていない部分に関しては,子どもとの対話で,きちんと聞き取ることが大事です。

子どもがカードを書いている最中にでも「なにが楽しかったの? 教えて」と聞いています。単に「何が楽しかったの?」と聞くよりも,「教えて」や「知らせて」といった形で返すと,詳しく書くようになっていきました。また,「お家の人がこれだけではわからないよ」と言ったときにも,家の人にはわかってほしいという思いが生まれたのか,がんばって書いていました。

少し詳しく書くことは,最初は時間がかかることです。しかし,ある程度習慣化して,「こういうふうに書くといいんだ」と表現の仕方を覚えれば,短時間で書けるようになります。ですから,書くことを根気よく続けられるかがポイントになると思います。