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生活科の基礎・基本Q&A

新学習指導要領にかかわる疑問

「気付きの質を高める」には,どうすればいいのでしょうか。

A

児童の気付きが質的に高まるためには,教師の適切なはたらきかけが不可欠です。

 教師はまず,児童の気付きを見取ったり価値付けたりすることによって,無自覚だった気付きを本人が自覚できるようにしていく必要があります。
 例えば,児童が「白くて,ふわふわ雲だ」とつぶやいたとき,教師が「何みたいかな」と投げかけることで,児童から「綿菓子みたい」「ウサギのよう」という言葉が返ってきます。
ある子がそれにつなげて,「昨日の雲は違ったよ」「今日の雲はもくもくしている」と発展することもあります。
 児童の気付きが質的に高まるためには,教師の適切なはたらきかけが不可欠です。
どこで,どんなふうにはたらきかければいいのか。教師が自分の出番を考えることで,生活科の授業は大きく変わります。



A

対象とのかかわりを大事にすることで,気付きの質はだんだんに高まります。

 学校探検でゴミ置き場があることを知った1年生のA君。クラスのみんなを誘って見に行くと,おじさんが仕事をしていました。
 「おじさん,だれ?」「技師の伊藤ですよ。よろしくね」「何をしているんですか?」「学校から出るゴミを片付けているんだよ」  教室に戻ると,先生が聞きました。「伊藤さんのお手伝いになること,何かできるかな?」何ができるだろうと,みんなで話し合い,「牛乳パックをきちんとたたむと,伊藤さんの片付けが楽になるよ!」となりました。
 これを見ると,「存在」の気付き→「意味や価値」の気付き→「これからの自分」の気付きというように,気付きの質がだんだんに高まっているのが分かります。
 対象とのかかわりを重視し,「牛乳パックをきちんとたたむ」と子どもに気付かせるような,生活者を意識した指導を心がけるようにしましょう。