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生活科の基礎・基本Q&A

生活科の授業づくりにかわる疑問

活動の終わりや単元の終わりに振り返りをしても,「楽しかった」という感想しか出てきません。もっと充実した振り返りをしたいのですが。

A

振り返りの時間そのものを,児童が楽しいと感じる活動にしましょう。

児童が振り返りたくなる振り返りになっていますか?
 振り返りたくなるには,活動や体験が充実していて,伝えたいことや表現したいことがあるということが前提です。その上で,例えば,「トマトのお世話をまとめて絵本にしよう」「できるようになった昔遊びを,おうちの人に葉書で知らせよう」など,児童の思いや願いに沿った楽しい振り返りにしましょう。児童にとっての楽しい活動が,結果として意味ある振り返りになるわけです。
 一方,あふれる思いがあるにもかかわらず,語彙や表現力が乏しいために「楽しかった」としか表現できない児童もいます。いきなり振り返りを書かせるのではなく,書く前に「びっくりナンバー1」「わたしのおすすめ」「困ったこと相談室」など,振り返らせたいテーマについて少人数で話をさせてはどうでしょう。
 書けない児童には,「あの遊び,人気だったね。先生にも教えて」というふうに,見取りをもとに対話することも大切です。



A

「何が」「どんなふうに」楽しかったのかを取り上げるようにしましょう。

「楽しかった」と感じることは大切なことですが,さらに大切なのは,その内容です。「何が」「どんなふうに」楽しかったのかを取り上げていきましょう。
 分かって楽しかったのか,できるようになって楽しかったのか,かかわること自体が新鮮で楽しかったのか,自分の変化や成長が楽しかったのかなど,どのように世界が広がったのか,変化したのかを意識させるのです。さらに教師は,振り返りの場において,それらを表現する活動を組織し,言葉による表現の力を支えるようにしましょう。
 視点として,「自分自身に関すること」「友達とのかかわりに関すること」「対象とのかかわりに関すること」が挙げられます。活動中の写真や言葉,かかわってくれた人々の印象的な言葉や場面の様子を掲示しておくなど,振り返りの手がかりになる環境づくりも大切です。
 振り返りで,児童から出た言葉を掲示物に貼り加えていくことも一案です。「見付ける」「比べる」「たとえる」など,普段からさまざまな場面で意識させるようにしましょう。