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教科書・副読本 - 美術


造形おかざきっ子展

 美術の授業時間数が削減され、学校の先生方は、授業内容の変革を迫られていると思います。制作の時間を確保することだけでも厳しいのが現状かもしれません。同時に、美術の楽しさについて改めて考え直してみるいい機会でもあります。

 美術の喜びや楽しさを味わうことが原点と言えるものの一つが、野外造形展です。野外に作品を展示し、地域の多くの人々に鑑賞してもらうことを前提としてつくられる作品は、その制作過程にも楽しさや大きな喜びがともなうに違いありません。しかし、野外造形展を開催するには、多くの困難をともない、さまざまな問題も発生するため、近年は開催が困難な状況とも言えます。それでも、それらを克服しながら毎年全国各地で開催されています。

特に、愛知県では、豊橋・豊田など多くの地区で野外造形展が行われています。その最も大規模な造形展の一つが、岡崎市で行われている「造形おかざきっ子展」です。平地や林、森の中など岡崎の地形を生かした造形展に毎年大勢の人々が訪れます。主催は、岡崎市現職教育委員会の図工・美術部会です。例年10月頃に、「おかざき世界子ども美術博物館」の館外一帯に作品が展示されます。

 造形おかざきっ子展の目的は、5つ示されています。

市内の幼・小中学校の全児童・生徒の作品を展示・発表する場をつくり、造形表現の喜びを味わわせるとともに、今後の表現力伸長の一助とする。
テーマをもとに、ブロックまたは学校単位で表現内容・素材・技法等の研究を重ね、その成果を発表する場とする。
1時間1時間の授業の中で生まれた作品のうち、野外展示にふさわしいものを選び、展示方法を工夫して発表する。
造形教育の意義を広く社会に伝え、作品を通して心の触れ合いを深める場とする。
過去の成果に学びつつ、今後の造形展のあり方を追求し、合わせて図工・美術教育の推進を図る機会とする。


 造形おかざきっ子展の内容は、展示作品については、研究作品と自由作品に別れています。研究作品は、毎年課題テーマを決め、素材や表現方法を研究してつくった作品の展示です。自由作品は、学校単位にテーマを設定し、野外展にふさわしい作品の展示です。また、作品展示の他に、展示されている作品の制作過程の紹介や、訪れた人が木などの自然物を使って好きなものをつくれる「造形コーナー」も設置され、工夫された内容になっています。

 野外造形展の魅力や課題などについて、造形おかざきっ子展の運営をされておられる竜美丘小学校の杉浦正明校長先生と、甲山中学校の太田幹雄先生にお話をうかがいました。
 これから野外造形展をやってみたいとお考えの方や、 学校の先生には、作品展示までを楽しむ授業の参考になれば幸いです。
 野外造形展の魅力を見直し、美術本来の楽しさについて、今一度考え直してみましょう。

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