近年、若者の話し言葉や敬語の使い方など、言葉の乱れが指摘されています。それと連動するように、硬筆の持ち方や字形の崩れなど、手書き文字にも乱れが生じているように思います。さらに、情報機器の急速な発達も影響して、手書き文字の存在意義が希薄になっているようにも見えます。
そこで大切になってくるのが、小・中学校で学ぶ書写なのです。児童・生徒が学習や日常生活で文字を書くときには、この書写の学習が基礎となりますし、将来的にも自分の書く文字に大きく影響します。
ところで、書写指導の実際はどうでしょうか。小学校では、なんとか授業時数が確保できているようですが、中学校では、学年が上がるにつれて時間の確保が難しいようです。また、毛筆で書くという技能的な面が、先生方にとっては悩みのタネになっているという声もあります。
そんな悩みを少しでも解消していただけるよう、光村図書から発行している「小学校国語教育相談室」と「中学校国語教育相談室」では、山梨大学教授の宮澤正明先生に書写指導に関する連載記事をお書きいただきました。その内容は、書写でどんなことを学ぶのかということから、書写を指導するときのちょっとしたヒントまで、バラエティーに富んでいます。
そこで、編集部ではそれらをジャンルごとにまとめ直して、ここにご紹介することにしました。ぜひ、ご覧いただき、授業に役立てていただければと思います。













