2002年 夏

各界を代表する識者が「国語」の魅力を春夏秋冬の彩りにあわせ語り合う「シーズン・インタビュー」。
夏号は、心理学者として日本の社会や文化を鋭く分析され、最近では、文化庁長官として活躍される河合 隼雄さんと、幅広い層から愛される童話、エッセイなどを次々と書き表し、40年以上も一線で活躍される作家の今江 祥智さんとの対談です。
多くの学校で「読書」がテーマとなるこの時期、お二人が読書や児童文学について熱い対談を繰り広げます。さあ、みなさんも二人といっしょに国語の森をのぞいてみませんか。
【Photo by Hiroshi Nagaoka】

今江:
7月の読書教材に『スイミー』(『こくご二年上 たんぽぽ』)がありますけど、初めて教科書に採用しようとしたとき、苦労したことを覚えてます。子どもはあの作品に純粋に魅了されると僕は考えてました。そやけど、一方では『スイミー』には、弱い者が力を合わせて強者を倒すというテーマがあり、教材としてふさわしいだろうかという意見もあったんです。
河合:子どもらは、そんなもんを超えて読めますよ。特に絵本は、いろいろな見方ができるはずですからね。











