シーズン・インタビュー

2006年 冬

各界を代表する識者が「言葉」の魅力を春夏秋冬の彩りにあわせ語り合う「シーズン・メッセージ」。冬号は、高校野球甲子園大会で3度の全国制覇を果たした茨城県常総学院の木内幸男さんと、NHKで数々のスポーツ実況・キャスターなどをされ、現在はスポーツ・アナリストとして活躍されている西田善夫さんの対談です。子どもを変えた「あの言葉」。勝敗を分けた「あの言葉」。スポーツにおける言葉の魅力を、数多くのエピソードを交えながら熱く語り合います。さあ、みなさんもいっしょに言葉の森をのぞいてみませんか。

【Photo by Atsuko Kitaura】

言葉はいつも、子どもたちに向けて

西田: 木内さんとの思い出で、今でも印象に残っているのは、取手二高を率いて初めて甲子園に来られたときのことです。1回戦の実況を担当することになっていたので、前日に練習の取材に行ったのですが、ブルペンで二人のピッチャーが投げていた。

木内: 西田さん、よく覚えていますねえ。もう28年も前でしょうが(笑)。あのときのピッチャーは、亀谷と佐々木でした。

西田: ええ。僕が、「監督、明日の先発は決まりましたか。」と聞いたら、木内さんに、「あんたは、どっちがいいと思う。」と聞き返された。びっくりしましたよ。取材に行って、監督から相談を受けたのは、後にも先にもあのときだけです(笑)。

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