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アクティブ・ラーニングQ&A

冨山 哲也

十文字学園女子大学教授

今,関心が高まる「アクティブ・ラーニング」。先生方からの疑問にお答えします。

冨山哲也 (とみやま・てつや)

十文字学園女子大学人間生活学部児童教育学科教授。東京都公立中学校教員,あきる野市教育委員会,多摩教育事務所,東京都教育庁指導部指導主事を経て,平成16年10月から文部科学省教科調査官(国語),国立教育政策研究所教育課程調査官・学力調査官。平成20年版学習指導要領の作成,全国学力・学習状況調査の問題作成・分析等に携わる。平成27年4月から現職。第1期<絵本専門士>。

第8回 次の学習指導要領での位置づけ

2017.02.06

Q:次の学習指導要領では,どのように位置づけられるのでしょうか。

A:「主体的・対話的で深い学び」を実現することが求められ,授業改善の視点として位置づけられます。

昨年8月に公表された「審議のまとめ」(※)では,アクティブ・ラーニングを授業改善の視点として位置づけることが明示されました。 これについては, 多くのメディアで紹介されていますので,ここでは,国語科にとって特に重要だと思われる部分を抜粋してみます。

  • (アクティブ・ラーニングは)例えば国語や各教科等における言語活動や,(略)全ての教科等における学習活動に関わるものであり,これまでも充実が図られてきたこうした学習を,更に改善・充実させていくための視点であることに留意が必要である。
  • 次期学習指導要領等が学習・指導方法について目指すのは,特定の型を普及させることではなく, (略) 学び全体を改善し,子供の学びへの積極的関与と深い理解を促すような指導や学習環境を設定することにより,子供たちがこうした学びを経験しながら,自信を育み必要な資質・能力を身に付けていくことができるように することである。
  • 「主体的・対話的で深い学び」は,1単位時間の授業の中で全てが実現されるものではなく,単元や題材のまとまりの中で,例えば主体的に学習を見通し振り返る場面をどこに設定するか,グループなどで対話する場面をどこに設定するか,学びの深まりを作り出すために,子供が考える場面と教員が教える場面をどのように組み立てるか,といった視点で実現されていくことが求められる。

アクティブ・ラーニングは言語活動の改善・充実を図るための視点であること,学びへの関与や深い理解を促すことが趣旨であること,単元全体の中で多様な学習を組み合わせる必要があることなど,これまでこの“Q&A”でも触れてきたポイントが,改めて確認できると思います。ぜひ, 「審議のまとめ」の本文をお読みいただきたいと思います。

「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ」(中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会)