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手品師

うではいいが,売れない手品師。
大きな劇場で,はなやかに
手品をやりたい。

「おもしろいものを見せてあげよう。
 だから元気を出すんだよ。」

「きっとさ。きっと来るよ。」

手品師

このチャンスをのがしたら,
もう二度と大劇場のステージ
には立てないかもしれない。

あしたは男の子がぼくを待っている。

「あした,約束したことがあるんだ。」
「ぼくにとっては大切な約束なんだ。」

ある日

男の子

しょんぼりと道にしゃがみ込む。
お父さんが死んだ後,お母さんが
働きに出て,ずっと帰ってこない。

明るさを取りもどし,すっかり元気になった。

「おじさん,あしたも来てくれる?」

その日の夜

友人

「いい話があるんだ。」

「大劇場に出られるチャンスだぞ。」
「二度とないチャンスだ。」
 1日延ばすわけにはいかない。

翌日

手品師

男の子

小さな町の片隅で,たった一人のお客さまを前にして,
あまり売れない手品師が,次々とすばらしい手品を演じた。