教科書づくり7つの視点
ともに生きる社会を目ざす多様性 〜Diversity〜
中学生が自ら考え、行動する力を培う教材を揃えました。
違いを認め合う
障がいのある人などが制作した作品を紹介し、
さまざまな個性、多様な価値観から生まれる美術があることを伝えます。
自分らしく生きる
著名人の個性あふれる手書きの文字を味わい、その人らしさを大切にする心を育みます。
健太の親友の美咲は、幼い頃から戦いごっこやサッカーが大好き。自分らしく、性別にとらわれずに振る舞う美咲と健太の関係性から考える教材です。
「男とか女とか関係ないだろ。サッカーが好きだからサッカーをして、何が悪いんだよ。」 (本文p36より)
多様な文化の理解と尊重
タイ、オーストラリア、中国、チリなど、世界各国の中学生とその学校生活を知り、
多様な文化や生き方を尊重する態度を養います。
自己も他者も大切に生きる人権 ~Human Rights~
社会をつくるために、さまざまな角度から、その一歩を踏み出す力を養います。
差別や偏見のない社会に
1950年代のアメリカ南部で、人種差別に立ち向かった黒人の少女クローデット・コルビンの実話から、差別のない世界を目ざす行動の尊さを学びます。
The bus driver ordered her to get up and give up her seat, but she didn’t move.
バスの運転手は彼女に立って席を譲るように命令したが、彼女は動かなかった。(本文p109より)
カメルーンで生まれ、日本で育った星野ルネさんのエッセイ漫画。自身の体験から、差別や偏見のない社会をつくるために大切なことを伝えます。
いじめを許さない心
缶バッジ制作をとおして、いじめ防止活動を行った例を紹介しています。身近な例を知ることで、行動を起こすきっかけをつくります。
カナダから世界各地に広まり、日本でも行われているいじめ反対運動「ピンクシャツデー」。いじめや差別の傍観者にならない姿勢を養います。
「いじめなんて、もううんざりだ。いじめに対して、僕らは何か行動を起こさなければならない。」(本文p40より)
平和・反戦への思い
情報社会を生き抜く情報 ~ICT and Our Society~
一人一人が情報社会の特性を理解して行動できるような思考力・判断力を養います。
ICT機器の活用
英語学習に有用なICT機器の生かし方を、個別学習と協働学習の場面別に紹介し、活用を促します。
ICT機器を正しく安全に使い、健康的な生活を送れるよう、「タブレットを使う姿勢」に意識を向けられるページを設けました。
正しい使い手に
インターネットを介したコミュニケーションの難しさについて、SNSで起こりうる例をもとに考えます。
情報の信頼性を確認するための方法を学びます。
美術の学習でのICT機器の活用のしかたを紹介するとともに、著作権に関する注意も促し、正しい使い手を育てます。
悪意のない行為が「泥棒」に……。中学生がどきっとさせられる、違法アップロードについての教材です。正しい知識とともに、情報発信者としての責任ある態度を身につけます。
“自分事”として捉え、行動する防災・安全
〜Disaster Prevention and Safety〜
普段から考え、いざというときに命を守る行動を取ることができる力を養います。
多発する自然災害に備え、地域の一員としてどんな心構えが必要なのかを考えます。
災害発生時に必要な情報を収集し、その信頼性を判断する活動を設けています。
学校が避難所になった場合に備えて、ピクトグラムを考えるという活動事例を紹介します。
「地域に住む外国の人へ向けた英語の防災ポスターづくり」という学習場面を設定しています。
普段の学習を防災活動に生かす取り組みを紹介しています。
持続可能な社会へSDGs
〜Sustainable Development Goals〜
自ら行動を起こすきっかけとなるような教材を用意しました。
平和について考える
難民が着用していたライフジャケットを使った美術作品を紹介し、難民問題について考えるきっかけをつくります。
広島でピースボランティアを務める西村宏子さんの活動から、生命を尊び、国際社会の平和に寄与する態度を学びます。
Peace can’t be built by words alone. Action must be taken.
平和は言葉だけでは実現できない。行動を起こさなければならない。(本文p36より)
貧困や不平等について考える
医師としてアフガニスタンに赴いた筆者。人々の健康と平和のために奔走する姿から、国境を超えてともに生きようとする精神を感じ取ります。
現地のカカオ農家と協力して、ガーナにチョコレート工場を建てた田口愛さんの姿から、国や心の境界を乗り越え、ともに生きる大切さを考えます。
「自分の大好きな食べ物が、誰かを苦しめているかもしれない。」(本文p118より)
環境について考える
環境活動に関するスピーチを取り上げ、持続可能な社会について考えるきっかけをつくります。
自分たちにできることは何か、身近なことから取り組める例を紹介します。
誰もが使いやすい教科書をユニバーサルデザイン
〜Universal Design〜
また、全教科・全ページで色や文字の見え方の検証を実施しています。
教科書紙面のユニバーサルデザイン
支援の必要な子への配慮がみんなへの配慮に
学習の流れや重点がひと目でわかるレイアウトにしました。
写真やイラスト、図表などは境目をはっきりと示し、見た目の紛らわしさや混乱を避けられるようにしています。
文字のユニバーサルデザイン
学習内容に応じた、読みやすい文字を使用
小中接続期の欧文は、書き写しやすい手書きに近い書体を使用しています。
新出漢字欄、付録の漢字表などには、手書きの文字に近い光村オリジナルの書体を使用しています。
カラーユニバーサルデザイン(CUD)
全教科、全ページで、色覚の多様性に配慮した紙面づくり
図表は、文字や模様、境界線などを用いて、色以外からも情報が得られる工夫をしています。
生徒自身が理解を深める仕組み
生徒自身がカラーユニバーサルデザインについて理解を深める資料を設けました。
デジタル教科書・教材で最適な学びを個別最適な学び
〜Individually-optimization Learning〜
個別最適な学びを支え、インクルーシブ教育を実現する道具としての活用が期待できます。
一人一人の見やすさ、聞きやすさ、理解度にあわせたサポート機能
《読みの負担を軽減》ふりがな表示
すべての漢字にふりがなを表示することができます。
漢字が苦手な子どもや、日本語指導を必要とする子どもも文章の内容を捉えやすくなります。
《自由にカスタマイズ》文字色・背景色
文字の色や大きさ、フォント、背景色などを自由に組み合わせることができるので、視覚的な支援を要する子どもの読みの負担を軽減できます。
《13段階から選べる》再生速度
選択した部分を音声で読み上げる機能を搭載。13段階の再生速度から聞き取りやすい速さを選べます。
《内容理解を助ける》実写ドラマ
本文を実映像で再現したコンテンツを収録。会話のやり取りや、場面の状況が捉えやすくなります。字幕表示機能・速度調節機能に加え、人物ごとに声をオフにする機能もあり、個別最適な学びを支えます。
一人一人の思考の過程を可視化して、学びを深める
《自分の考えを自由に表現できる》マイ黒板
文章や挿絵を抜き出し、カードにできる「マイ黒板」は、文章を書き写す負担を軽減し、考える時間を生み出します。
《学習の記録を残せる》「振り返る」ポートフォリオ
各教材での「振り返り」を学習ログとして蓄積。蓄積した「振り返り」は、領域ごとに集約されるので、自分の達成度や成長を確認したり、次の学習へ生かしたりすることができます。
一人一人の習熟度に合わせた多様なコンテンツで確かな学力を
カラオケ表示・マスク表示・和訳表示機能
カラオケ表示しながらネイティブ音声を再生できるほか、新出語を隠したり、和訳を表示したりすることができます。
語句の学びを支えるフラッシュカード
わかった語句、わからなかった語句を振り分けて復習できる機能やオリジナルカードセット作成機能などを搭載しています。
暗唱ワーク
6段階のレベルを設定。古典の文章を隠した部分が徐々に増え、難易度が増していきます。
「漢字」「言葉」「古典」のフラッシュカード
すき間時間に手軽に取り組めるフラッシュカードを多数収録しています。
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