遠隔授業でも確認テスト! Googleフォーム活用法 ①
Googleフォームの使い方
2020年6月26日公開
福島県楢葉町立楢葉北小学校教頭 松本涼一
年度末から約3か月に渡った臨時休業でしたが、制限はあるものの学校での教育活動ができるようになってきました。休業期間中にオンラインによる遠隔授業に取り組むことができた学校はほんのわずかで、先生方はこの状況下で子どもたちの学びを止めないよう、さまざまな苦労をされてきたことと思います。
学校が再開してほっとしているところですが、今後のことを考えると、再度臨時休業になることも念頭に置いて、できる限りの準備をしておかなければなりません。
今回は、Googleが提供しているアンケート作成ツール「Google フォーム」を活用したテスト作成について紹介します。
Googleフォームは、Googleアカウントを持っている方なら誰でも無料で利用できるアンケート作成ツールです。アンケートだけでなく、テストを作成することも可能です。
「ICTを活用してみたいと思っているけれど、なかなか踏み出せない……」という方でも手軽に始められるので、以下の要領で試してみてはいかがでしょうか。
1.Googleドライブから「新規」ボタンをクリックします。
2.Google フォームを選択します。
3.テンプレートがいくつか用意されていますが、「空白のテスト」を選択し、テストを作成します。
4.それぞれの項目に記入していきます。
①「空白のテスト」には、テストのタイトル
②「無題の問題」には、問題
③「選択肢」には、解答の選択肢
④では、問題の形式を選ぶことができます。
それぞれ以下のような使い方ができます。
【記述式】短い記述問題や名前など
【段落】長文記述問題
【ラジオボタン】選択問題
【チェックボックス】複数選択問題
【プルダウン】選択問題や性別など
(1)まずは名前記入欄を作ります。
記述式を選択し、「無題の問題」に「名前」と記入します。
「必須」ボタンをオンにしておくと、記入漏れを防ぐことができます。
(2)「質問を追加」ボタンをクリックして、項目を増やしていきます。
(3)問いを作成したら、「解答集を作成」ボタンをクリックして選択問題の正解を指定します。
※「不正解に対するフィードバック」欄では、解説を記入することもできます。
※点数は1点刻みで自由に設定することができます。
5.問題を送信する前に、右上の「設定」を確認します。
※この画面では、メールアドレスの収集や回答の回数、テスト形式への変更、成績の表示に関する設定ができます。
6.作成したテストを配信するには、右上の「送信」ボタンをクリックします。
※メールで送信する方法もありますが、リンク先をコピーし、Google Classroomや「まなびポケット」などの教育支援プラットフォームで共有することもできます。
Googleフォーム活用のメリットは、生徒が回答を送信すると自動的に採点、集計されることです。英作文などの自由記述問題については、テスト回収後に教員が採点します。
回答者(生徒)から見た画面は、以下のようになっています。スマホでも十分回答可能なことがわかるかと思います。
* * * * * *
Googleフォームによるテストは、他のGoogleアプリ同様わかりやすい操作方法で、一度作成のしかたを覚えてしまえば、すぐに使いこなせるようになります。いうまでもありませんが、セキュリティには十分気をつけて、パスワードの管理などを行いましょう。あくまでも無料のサービスですが、このようなツールをうまく取り入れていくことで、授業が進めやすくなったり、生徒のやる気・英語力向上にもつながったりします。PCやタブレットなどの端末があれば教室でもテストができるため、今後はさらに活用する場面が増えてくるのではないかと考えています。
次回は、テスト作成の際、知っておくと便利な機能をご紹介します。
掲載された記事および画像の無断転載を禁じます。