二次元コードを活用して“正しい姿勢と鉛筆の持ち方”の徹底を!

二次元コードを活用して“正しい姿勢と鉛筆の持ち方”の徹底を!

2020年6月18日公開

広島大学大学院教授 松本仁志

小学校での対面授業がようやく再開しました。正常な学校生活に戻るにはもう少し時間がかかりそうですが、みなさんの学校の様子はいかがでしょうか。

そんな中、書写の学びで心配なのは、低学年の子どもたちです。書写の基礎・基本は、小学校の早い段階から習慣化することが求められますが、このコロナ禍で指導・支援が十分に行えていないのではないでしょうか。特に1年生にとっての4月から5月は書写の学びの入門期であり、“正しい姿勢と鉛筆の持ち方”で書く一連の動作を体で覚える大切な時期です。この時期に家庭での自学自習が多くなると、先生が直接模範を示しながら指導・支援ができない分、それぞれの子どもの書き癖が身についてしまうリスクが高まります。

さて、そんな今の状況で役に立つのが「二次元コード」の解説動画です。

1年生では「しょしゃ たいそう」「じを かく しせい」「えんぴつの もちかた」「ての うごかしかた」のページに、2年生では「しょしゃ たいそう」「じを かく しせい」「えんぴつの もちかた」のページに二次元コードが置かれており、スマートフォンやタブレットで簡単に見られる解説動画が準備されています。


これらの動画は、適切な解説に加え、複数方向からカメラを向けたり、アップとルーズを使い分けたりしながら、模範とする動作を立体的に捉えられるように工夫されていて、子どもたちが理解しやすい動画に仕上がっています。学校が再開されつつある今、教室ではこれまでに身に付いた癖の改善を図るための適切な指導・支援を行い、家庭では動画を活用しながら“正しい姿勢と鉛筆の持ち方”で書く練習の時間を継続的に設けるといいと思います。

子どもたちに“我流”が定着してしまう前に、二次元コードの動画を使って、学校と家庭とで連携して “正しい姿勢と鉛筆の持ち方”を徹底させましょう。

ご紹介した解説動画は、こちらからご覧いただけます。

 

 

 

 

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