赤木かん子の読書Q&A

飾りつけ
今回は東京都杉並区立和田中学校のショーウインドウの飾りつけを紹介します。どうしてもこういうものをお見せしようと思うと,月遅れになるか,もしくは一年前のものになってしまいます。なぜって,こういうものを見せられて,「あ,やってみよう」と思ってもらうには,ホントは11月に紹介しなくてはいけないのですが,学校は忙しいので,11月にクリスマスの飾りつけをやってみせるゆとりなんてないからです。だから新しい情報を見てもらおうとすると,どうしても月遅れになってしまうのよ。
本当は廊下に面した壁にガラスを使うのはちょっと怖いのですが,この学校の廊下はそれほど明るくないので,ここに板をはってしまったらさらに暗くなってしまいます。また,改装するときにここの真ん中の棚をはずして全部白く塗り,飾り付け用にしてしまったので,毎月なにかやらなくてはなりません。最初は私(赤木)が考えて買ってきてやっていましたが,途中でだんだん生徒が手伝ってくれるようになりました。
「ダサいのはやめて!」(私)
「トーゼンじゃん!」(生徒)
というわけで,テクニック的にはつたない部分もありますが,私たちがやるよりずっと今風になります,いつも。
こういうものを作るときの注意点は大人仕様にならないこと,おばさんくさくならないようにすることです。中学校の図書室の主役は,あくまでも中学生ですので,担当している大人の趣味で飾りつけてはいけません。子どもたちに,「ここは自分の場所だ!」と感じてもらうことが飾りつけの目的だということを忘れないでください。










毎月季節の和菓子のぬいぐるみを作ってもらっているのですが,今回はクリスマスということでケーキを作ってもらいました。






さて,このページが更新されるころでしたら本来ならお正月の飾りをしたいところですが,学校では飾っても見てもらえる時期が短すぎます。というわけで,たいてい冬の飾りをしたあとは,大急ぎで「卒業おめでとう!」と「入学おめでとう!」の飾りにとりかからなくてはなりません。生徒も入れ替わってしまうので,また手伝ってくれる生徒を見つけなくてはならず,大変です。 |