飾りつけ
2015年1月1日 更新
赤木かん子 児童文学評論家
学校図書館に必要なものは何か、どうやって作ればよいのか、壊れた本をどうやって修理すればよいのかなど、実際の写真を示しながらご紹介します。
学校図書館用の飾り'という商品はありません。というのは、今までの学校図書館ではそこまで目が向けられていなかったので、企業が商品を作ってなかったからです。
でも、手を掛けずに、かっこいい飾りつけ(ここが重要!!)をしたいと思い、こんなものを考えてみました。お盆に季節のお菓子とお茶碗を乗せたもので、季節が変わったら、お菓子を取り替えるだけで一瞬で飾りつけ完了、というものです。
で、探したのですが、和菓子のぬいぐるみってない!ということがわかり、頼んで作ってもらいました。
子どもの感覚に合わせ、かつ上品で可愛く、子どもがぎゅっとつかんでも大丈夫なものを、という注文に四苦八苦しながら、工房シムラさんが二年かけて、12ヶ月分のぬいぐるみ和菓子を作ってくれました。
大人気!
公共図書館でも買ってくれた司書がいるのですが、子どもはもちろん、なんとおじいちゃんおばあちゃんに人気で、毎月楽しみにされてるそうです。
カウンターに置いたりして、そのうしろに三冊ほど季節の本をおけば、ミニブックフェアの出来上がりです。
杉並区立和田中学校
図書室のカウンター
※ぬいぐるみ和菓子(柏餅)が飾ってあります。
赤木かん子
児童文学評論家。長野県松本市生まれ。1984年に、子どものころに読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本を探し出す「本の探偵」として本の世界にデビュー。以来、子どもの本や文化の紹介、ミステリーの紹介、書評などで活躍している。主な著書に『読書力アップ!学校図書館のつくり方』(光村図書)などがある。