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6年「みんなで楽しく過ごすために」

「こんな授業ができます!」 令和6年度版小学校国語

2026年9月4日 更新

有泉孝一郎 戸田市立戸田第二小学校教諭

6年「みんなで楽しく過ごすために」の授業づくりのアイデアを紹介します。

チームの力で解決せよ!「みんなが楽しい」を実現するプロジェクト

単元観

本単元は、6年間の話し合い学習の集大成である。互いの立場を尊重し、全員が納得する創造的な合意形成を目ざす。そのために、学習支援ソフトを使い、それぞれの案を整理し、論点を可視化する。さらに、教師が生成AIを用いて質問や反論を提示することで、自分たちの考えを客観視できるようにし、議論の質を高める。

デジタル活用のポイント

  • 学習支援ソフトの共有機能を使って考えを出し合い、整理して、論点を可視化する。
  • 教師が生成AIを用いて、児童の考えに対して質問や反論を作成、提示し、思考を深める揺さぶりをかける。
  • 話し合いの様子を、ICT端末を使って動画で記録し、単元の振り返りで自分たちの発言や振る舞いを客観的に評価する。

単元の目標

互いの立場や意図を明確にしながら、条件に沿って計画的に話し合い、考えを広げたりまとめたりして、合意形成を図ることができる。

評価規準

◎思考に関わる語句の量を増し、話の中で使っている。[知(1)オ]
◎「話すこと・聞くこと」において、互いの立場や意図を明確にしながら計画的に話し合い、考えを広げたりまとめたりしている。[思A(1)オ]
◯言葉には、相手とのつながりをつくる働きがあることに気づいている。[知(1)ア]
◯「話すこと・聞くこと」において、目的や意図に応じて、日常生活の中から話題を決め、集めた材料を分類したり関係づけたりして、伝え合う内容を検討している。[思A(1)ア]
◯目的や条件に応じた話し合いの話題に関心をもち、進んで考えを広げたりまとめたりして、話し合おうとしている。[主体的に学習に取り組む態度]

単元の授業過程(全6時間)

学習活動 ※赤字は、デジタル活用のポイントです。

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①「みんなが楽しい」を実現するプロジェクトを企画するというミッションを確かめ、議題、目的、条件を決定する。
②話し合いの途中に、生成AIを使った「AI先生」が、企画内容に対して質問や反論をすることを伝える。
・生成AIの活用のため、教師があらかじめ「議題・目的・条件」とともに、提案に対して質問や反論をするようにプロンプトを入力しておく。
<プロンプト例>
#提案に対して、先生の立場で反論を用意してください。
#小学6年生が考えられる反論にしてください。
#議題は、「交流週間に、1年生とどんな遊びをしたらよいかを考える」
#目的は、「楽しく遊んで仲よくなる」
#条件は、「1年生にも難しくない遊び」「1年生も6年生も楽しめる遊び」「危険のない遊び」
③学習計画を立て、見通しをもつ。

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①指導者用デジタル教科書(教材)や、教科書P143の二次元コードに収録されている話し合い動画を視聴し、話し合いで気をつけたいことを考える。
②教科書P146「伝えにくいことを伝える」を参考に、否定的な意見の伝え方や、表情、口調の効果について考える。
③グループで進行計画を立て、役割分担(司会、記録係など)を決める。

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④企画を考え、グループで共有し、それぞれの提案を整理する。
・議題に対して、具体的な企画を考える。学習支援ソフトを使って、「提案」と「理由」をセットにして書き出す。
・学習支援ソフトを使って、グループでそれぞれの提案を共有し、同じような意見を重ねたり、分類したりして視覚的に整理する。
・思考に関わる語句(「なぜなら」「比較すると」など)の使用を促す。
⑤論点を見いだし、話し合いの設計図を作る。
・出された提案を比較し、意見が対立しそうなところを検討する。
T:A案とB案は、どちらもよさそうですが、どこで意見が分かれそうですか。
C:A案は校庭、B案は教室と、場所に違いがあります。
T:そこが「論点」です。どう解決するかを考えておきましょう。
・論点に対して、「まずは、それぞれの意見を受け止める」、「次に、条件と結び付けて考える」など、どのように話し合うかを検討し、学習支援ソフトを使って共同編集して、話し合いのしかたを明確にする。
・指導者用デジタル教科書(教材)の「『話し合いの様子』の台本」を参考資料として提示する。

4・5

⑥進行計画に沿って、プロジェクト会議を行う。
・ICT端末を使い、話し合いの様子を録画する。
・あらかじめプロンプトを入力しておいた「AI先生」に、グループが考えている提案とその理由、根拠を入力する。そこで提示される複数の質問や反論から、教師が適していると考えたものをグループに提示する。
・議論が行き詰まったり、深まりが出なかったりしているグループには、「AI先生」からの質問を提示する。質問されたことについて考えることで、議論を活性化させる。
・話し合いがまとまりつつあるグループには、「AI先生」からの反論を提示する。それを解決する「第三の案(納得解)」を話し合うことで、議論の質を高める。
T:話し合いが盛り上がってきましたね。ここで「AI先生」から、「挑戦状」が届いています。「一部の人が退屈しませんか」という反論です。
⑦さらに話し合って、結論となる最終企画を出す。
・「AI先生」やグループ内で挙がった懸念点を解決した、全員が納得できる最終企画を決定する。
T:その結論で、全員が納得できるでしょうか。〇〇さんの意見は、どうなりましたか。
⑧クラス全体で、各グループの最終企画を確認する。

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①プロジェクト会議の振り返りを行う。
・話し合いを録画した動画を見返し、意見の違いをどう乗り越えたかなど、話し合いのよかったところをグループで伝え合う。
・教師が動画を基に、「AI先生」の指摘を解決したやり取りなどを評価したり、思考に関わる語句などの言葉の働きについて確認したりする。
T:この場面で、「AI先生」の反論を踏まえて、みんなの意見が一つにまとまったきっかけは何でしたか。
②個人の振り返りを書き、学習支援ソフトを使って共有する。

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