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4年下巻「ごんぎつね」

「こんな授業ができます!」 令和6年度版小学校国語

2026年8月6日 更新

4年下巻「ごんぎつね」の授業づくりのアイデアを紹介します。

「ごん」と「兵十」の「心のじまく」を書き入れよう

単元観

「ごんぎつね」では、「ごん」の償いがなかなか「兵十」に届かず、その真意がようやく届いたかと思ったときには取り返しのつかない悲劇が起こっている。本単元では、二人のままならない関係を、それぞれの気持ちや状況に即して読み深めるために、登場人物が口に出せなかった思いを「心のじまく」として書き入れていく。多様な解釈を受け止めながら、適宜叙述へ立ち戻って「心のじまく」の言葉を書き換えていくことを大切にする。

題材・言語活動の変更のポイント

  • 最も印象に残った場面について、登場人物が口に出せなかった思いを「心のじまく」として書き入れ、二人の心のすれ違いを自分の言葉で具体的に書き表す。
  • 本文にある行動や会話などを手がかりにして、その裏にある人物の本当の思いを想像する。
  • 「心のじまく」は、「正解当て」ではなく仮説として扱い、根拠(叙述)とセットで作り、必要に応じて読み直して更新する。

単元の目標

「ごん」と「兵十」の行動や会話、移り変わる場面の様子に着目して、二人の気持ちの変化を捉え、物語の結末について自分の考えをもつことができる。

評価規準

◎言葉には性質による語句のまとまりがあることを理解し、語彙を豊かにしている。[知(1)オ]
◎「読むこと」において、文章を読んで理解したことに基づいて、感想や考えをもっている。[思C(1)オ]
◯「読むこと」において、登場人物の気持ちの変化や性格、情景について、場面の移り変わりと結び付けて具体的に想像している。[思C(1)エ]
◯二人の関わり合いの様子を基にして自分なりの「心のじまく」を書き入れようと、根拠となる叙述を粘り強く探しながら読もうとしている。[主体的に学習に取り組む態度]

単元の授業過程(全12時間)

学習活動

1

1

①全文を読み、初発の感想を共有する。
②「心のじまく」を書き入れるという活動の見通しをもつ。
・「ごん」の償いが「兵十」に届かずに悲劇が起こるという物語の概要を確かめる。
・二人が心の中で言っていたはずの言葉を、画面に流れるテロップのように「心のじまく」として書き入れるという活動の見通しをもたせる。
T:この二人は、最後までどこかかみ合わないよね。もし、二人の本当の思いを文字にして画面に出せるとしたら、どんな言葉になるかな。
・「ごん」と「兵十」のかみ合わなさを物語の核として価値づけ、それぞれの気持ちや状況に即して二人の関係性を読み深めていくことを確認する。
・「心のじまく」を根拠のない創作にしないために、「じまくの約束(①根拠とセットで書く、②あくまで仮説である、③「心のじまく」の内容は沈黙でもよい、④後で書き換えてもよい)」を共有するとともに、何度も本文へ戻りながら「心のじまく」を考えるように促す。

2

③「ごん」のいたずらが描かれた「1」の場面について、「ごん」と「兵十」それぞれの「心のじまく」を考える。

2

3~7

①二人の関係の変化を、本文の言葉を頼りに確かめる。
(進め方の例)
・場面を一つずつ区切るのではなく、「ごん」がいたずらを反省して償いを行うようになり、念仏の後の「兵十」と「加助」の話を聞くまでの、物語を通しての二人の関係の変化を確かめる。
・「兵十」を見つめる「ごん」の振る舞いを基に、各場面での「ごん」の思いを考える。
・「ごん」がいわしを投げ込んだ意図が「兵十」に伝わらなかったように、よかれと思ってしたことが相手に届かなかったり、違う意味で伝わったりしている事実を確認する。
・「兵十」が火縄銃を取り落とした場面における二人の気持ちを、言葉にならない沈黙まで含めて考える。

3

8

①いちばん心に残った場面を選び、「心のじまく」を書き入れる。
・二人の関係のずれを最も強く感じた場面を一つ選び、「ごん」と「兵十」それぞれの気持ちを「心のじまく」として書き入れる。
・書いた「心のじまく」が、本文のどの行動や言葉に基づいているのかを確かめる。
T:いわしを投げ込まれて、「兵十」はひどいめにあったと思っているけれど、その裏側で、「ごん」は本当は「兵十」に何と言われたかったんだろうね。
・一人一人の読みを大切にし、自分なりの問いをもてるようにする。
・根拠の確認を必ず行わせることで、自由な解釈と読解の確かさを両立させる。

9

②根拠となる本文の言葉(行動や会話)を整理し、「心のじまく」を完成させる。
・「言葉を分類しよう」(P35)を参照しながら本文の言葉を整理したうえで、自分の「心のじまく」の内容を見直し、適宜書き換え、表現を磨く。

10

③作成した「心のじまく」を見せ合い、自分たちの読みの重なりやずれを味わう。

4

11

①学習全体を振り返り、結末についての自分の感想をまとめる。

12

②互いの感想を読み合い、自分の考えを深める。

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