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音楽にまつわるスペシャル鼎談

「飛ぶ教室」のご紹介

2015年3月31日 更新

「飛ぶ教室」編集部 光村図書出版

児童文学の総合誌「飛ぶ教室」に関連した企画をご紹介していきます。

音楽にまつわるスペシャル鼎談

「飛ぶ教室」41号(2015年4月25日発行)は、復刊10周年の記念号。スペシャル企画のひとつとして、子どもの文化から「文学」、「漫画」、「音楽」の三つの切り口で、対談・鼎談を掲載しました。
今回はその中の「音楽」の鼎談を少しだけご紹介します。子どもの歌や遊びに革命をもたらしたお二人、中川ひろたかさん(シンガーソングライター、絵本作家/写真右)と、新沢としひこさん(シンガーソングライター/写真左)。そして、お二人の歌をアルバム『ちゅるのうた』などでカバーしている つるの剛士さん(俳優・歌手・タレント/写真中央)の3人による音楽鼎談です。

(撮影:長岡博史)

出身はホルン吹き!?

新沢 中川さんとつるのさんは、ギター弾きのイメージがあるね。

中川 僕たち、ホルン吹きなの。

つるの はい、出身はホルン吹きです。

新沢 えっ、そうなんだ。それまた変わった共通点だね。

中川 つるのさんは、中学の時の部活で全国大会行ったんだよね。

つるの はい、都大会で優勝しました。

新沢 すごいじゃない。

つるの 一応、部長だったんですよ。

新沢 でも、なんでホルンを?

つるの 本当はトランペットを吹きたかったんです。
花形だし、メロディーラインも吹けるし。
でも、顧問の先生に、トランペット吹くには唇が合わないって言われたんです。

中川 そうかなあ。

つるの で、ホルンを。
でも、ホルンはいつも裏拍ばっかりで、吹いてても全然おもしろくなかった。
だから……、コンクール本番でアレンジしちゃったんです。
旋律を吹いちゃいました。

新沢 わあ、おもしろいことしたね。
みんなびっくりしてなかった?

つるの びっくりしてましたよ。
「何やってんだ、おまえ」みたいな感じで。でも、天然ぶりました。

中川 部長なのにね(笑)。

歌は文学をもカバーする

つるの 中川さんは、ずっと音楽の道、一筋だったんですか?

中川 いや、文学のほうに行くか、音楽のほうに行くかって、ちょっと悩んだこともあったよ。

新沢 へえ、そうなんだ。

中川 高校の頃は文学少年だったしね。
書いちゃいないんだよ、読むだけなんだけどさ。
だけど、文学を歌が補えることが割とあることに気づいたんだよね。

新沢 わかるなあ。
「愛してるよ」みたいなことを言葉だけで書くとちょっと照れくさかったりするけど、
歌にしちゃうとまったく平気だったりとか、そういうのもあるね。

つるの そうですよね、そういうの不思議ですよね。
何なんですかね、歌っていうのは。

新沢 音楽に乗せた言葉は、脳の言語野だけじゃなく、もっと深いところに届くみたい。
そうすると脳への刺激が全然違うんだろうね。
歌い手によってもいろいろになるところも、歌ならではかな。
たとえば、「にじ」(作詞:新沢としひこ/作曲:中川ひろたか)。
これをつるのさんが歌ってくれたのは、すごく嬉しい。
だって、二枚目が歌ってくれるんだよ(笑)。

だから、音楽はおもしろい!

中川 おかげで、「にじ」は、たくさんの人が歌ってくれるようになったよ。

つるの 音楽番組で「つるの剛士さんの『にじ』です」って紹介されることがあるんです。
けど、「いや、僕のじゃないんだけどな」と……。

中川 「僕のだ」って言っていいよ。

つるの そうですか(笑)?
でも、なんか嬉しいです、そういうふうに紹介されるのは。

新沢 僕も中川さんも自分で歌ってるけど、
自分で作った歌を歌ってるっていうだけで、
僕たちの持ち歌っていう感じにあんまりならないんだよね。
だから「中川ひろたかさんの世界中のこどもたちが」とか
「新沢としひこさんのはじめの一歩」というふうに紹介されないよね?

中川 みんなが歌える歌、だからね。

つるの なるほど。

中川 でも、本当に、歌って、いろいろで最強だなあ!

続きは、「飛ぶ教室」41号 (4月25日発行) で!

飛ぶ教室 第41号(2015年春)

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