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赤木かん子の読書Q&A

学校図書館(実技編)

図書館の部屋づくりのポイント

「梁と柱」と48

 今回から,図書館の部屋全体のつくり方をご説明したいと思います。

 まず,部屋の入り口(子どもたちが入ってくる場所)に立ってみてください。子どもたちがそこからぐるっと見渡して,どこになにがあるのか,ぼんやりとわかる…ためには,部屋が大まかにいくつかのパーツに分かれていなければなりません。いちばん大きな分類は“エンターテイメント”と“お勉強”でしょう。

 それを部屋のどこで分けるかを考えますが,そのときのポイントは,梁と柱,です。その部屋にはいくつ梁がありますか?そして,梁の下には柱があるでしょう。人間はそういう突起物を見ると,無意識に,そこで空間を区切るものです。
 仮に,長四角の部屋で,両側にそれぞれ三つずつ,柱があるとしましょう。もちろん,天井には横に梁が三本走っているはずです。そうすると,その部屋はぼんやりとですが,四つのパーツに分けられる,ということになります。(図1参照)

図1
図1


なので,そのパーツごとに,ここは○○の部屋,というのをつくっていくわけですが,そのためにはまず,どんな分類があるのかを知らないと作れませんね。
 四つあるのなら,たいていは突き当たりが“エンターテイメント”で,高学年向けの物語を置きます。したがって,そこのまわりには絵本と7番の芸術系,がくるわけです。

 そうして,そこにいちばん近い二番目の部屋には,自然科学のうち,生物,がきます。(図2参照)なぜかというと,自然科学は勉強系ではなく,お遊び系の本だからです。少なくとも,小学校ではー。

図2
図2


図2の文学と芸術の書架は,棚板が下図のように固定されている場合,上の4段に文学,下の2段に芸術を入れます。

図3
図3


ここで一つポイントがあります。
 生物は必ず高段書架でなければなりません。
 なぜかというと,生物“48”(よんはち,と読みます)の棚は,一段ごとにさらに細かい分類によって内容が変わるからです。高段だと,全体を見渡せるので,違うものがたくさん入っている書架に向くのです。これが文学ならば,内容は同じですから,低段書架でもいいわけですね。
 ただし,突き当たりの書架にしか,A4が入る本棚がない場合は,突き当たりの半分が48,半分が文学になります。
 小学校の図書館の要は,“48”で,ここさえちゃんとすれば,あとはなんとでもなるくらい,48は重要です。
 生物の本のほとんどがA4サイズの本なので,図書館を作り始めるときに一番先に決めることは,ぐるっと見渡して,48をどこにもってくるか(できれば四本)ということなのです。
 なにせ,いまの学校は,まだ昭和の名残で,文学サイズの書架がほとんどですから,まず,48をどこに入れるかを決めてから始めます。

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