読書Q&A 学校図書館(理論編)
2015年1月1日 更新
赤木かん子 児童文学評論家
どうすれば子どもたちが集まる図書館になるのでしょう。本のそろえ方や整理のしかたなど、学校図書館の作り方や運営方法に関する悩みにお答えします。
A(回答)
「社会学」というのは、人間が集まって暮らすときに起きることをあつかう学問分野です。「人間とはどういう生き物か」を、肉体的に研究するのが「医学」で、心理的に研究するのが「心理学(心理学のなかでも医学的な分野とそうでない分野、例えば宗教とかがありますが)」で、暮らしを研究するのが「社会学」だといえばなんとなくイメージできるかなぁ。
図書館では世の中を10個(0~9)にわけて整理しています。そのなかの「3」というのが「社会学」にあてた記号なので、「さんばん」といえば図書館員は無意識に「社会学」を連想するものなのです。
で、その内訳は、
31(さんいち) 政治
32(さんにぃ) 法律
33(さんさん) 経済
34(さんよん) 財政
35(さんごー) 統計
36(さんろく) 社会
37(さんなな) 教育
38(さんはち) 風俗習慣、民俗学、民族学
39(さんきゅー) 国防、軍事
となっています。まずはこの「ふたけた」をなるほどこうなっているのか、と眺めてみてください。
赤木かん子
児童文学評論家。長野県松本市生まれ。1984年に、子どものころに読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本を探し出す「本の探偵」として本の世界にデビュー。以来、子どもの本や文化の紹介、ミステリーの紹介、書評などで活躍している。主な著書に『読書力アップ!学校図書館のつくり方』(光村図書)などがある。