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theを付ける? 付けない?

子どもと保護者の「英語Q&A」

2024年6月6日 更新

光村図書 校閲課

保護者の方が、お子さんの学習を見てあげるとき、自分が学んだ英語とちょっと違うところがあったり、子どもの素朴な疑問に答えるのが難しいことがあったりするかもしれません。
このコーナーでは、教科書の校閲を担当しているメンバーが、小・中学校で学ぶ英語に関する保護者の方のさまざまな疑問を取り上げて解説していきます。

"in the summer"と"in summer"は同じ意味ですか。

同じ意味になるときと、そうでないときがあるので注意してください。
同じように使えるのは、毎年巡ってくる夏を指して「夏に(夏は)」を表す場合です。

(例)夏は暑い。
 It is hot in summer.
 It is hot in the summer.

theを付ける必要があるのは、ある特定の夏を指す場合です。
特定の夏や話者と聞き手が同じ夏を想起している場合には、theを付ける必要があります。

I visited Tokyo in the summer of 2024. 
私は2024年の夏に東京を訪れた。

I was in Tokyo in the summer to find a job, you know. 
私はその夏、仕事を探すために東京にいたよね。

また、光村図書の中学校『Here We Go!』2年生の教科書にはPlans for the summerというUnitがあります。
その中でTinaが、

Do you have any plans for the summer, guys? (みんな、夏の予定はある?)

と尋ねています。
ここでのthe summerは今年(Tinaたちが中学2年生)の夏を指していて、他の登場人物たちもそれを了解しているので、plans for summerではなくplans for the summerなのだということがわかります。

Illustration:  Mimei Umimachi

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