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largeとbigはどこが違う?

子どもと保護者の「英語Q&A」

2025年1月28日 更新

光村図書 校閲課

保護者の方が、お子さんの学習を見てあげるとき、自分が学んだ英語とちょっと違うところがあったり、子どもの素朴な疑問に答えるのが難しいことがあったりするかもしれません。
このコーナーでは、教科書の校閲を担当しているメンバーが、小・中学校で学ぶ英語に関する保護者の方のさまざまな疑問を取り上げて解説していきます。

「大きい」という意味のlargeとbigはどこが違うのでしょうか。

 largeとbigは「大きい」という意味で同じように使われ、入れ替え可能な場合もありますが、largeのほうがややフォーマルで、bigのほうが口語的です。また、サイズに関して客観的な基準に照らして「大きい」のがlarge、感覚的に「大きい」というのがbigです。

以下に、largeとbigの異なる部分の特徴を示します。

【large】

largeは、物理的な大きさが、通常のものや平均的なものと比較して「大きい」ことを表します。例えば、服の規定サイズの「大(Large)・中(Medium)・小(Small)」のlargeがそれです。

また、largeはlarge amount of ~などの形で、数量や広さなどが大きいことを表すときにも使います。

【big】

同じものでも「大きい(big)」と感じるかどうかは人によって異なります。
例えば、ジャケットを試着して

This jacket is big. 「このジャケットは大きい」

と言ったとき、話者はサイズではなく自分にとって「大きい」と感じています。

また、bigはbig chanceやbig money、big eaterなど、重要度、程度等が大きいときに、感情的な意味を込めた表現として使われることもあります。

中学校の教科書『Here We Go!』1年Unit7 New Year Holidays in Japan では、Tinaが初詣で雷門の提灯を見て、

What a big lantern!

と言っています。Tinaは一目見てそのlantern(提灯)の大きさに驚き、思わずこの一言を発しているので、ここではlargeではなくbigが場面にぴったりなのです。

Illustration:  Mimei Umimachi

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