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U.S.A.などのピリオド「 . 」のはたらきは? 絶対に必要?

子どもと保護者の「英語Q&A」

2023年4月4日 更新

光村図書 校閲課

小学校では、3年生から英語の授業が始まっています。保護者の方が、お子さんの学習を見てあげるとき、自分が学んだ英語とちょっと違うところがあったり、子どもの素朴な疑問に答えるのが難しいことがあったりするかもしれません。
このコーナーでは、教科書の校閲を担当しているメンバーが、小・中学校で学ぶ英語に関する保護者の方のさまざまな疑問を取り上げて解説していきます。

教科書では「アメリカ合衆国」はU.S.A.、「加藤先生」はMr. Katoなど、文中の単語にピリオド「 . 」が使われていることがありますが、このピリオドのはたらきは何でしょうか。絶対に必要なものでしょうか。

英文を読んでいると、U.S.A.、Mr. Kato、No.1などのように、文中の単語に . (ピリオド)が使われていることがあります。これは単語の一部が省略されていることを表す記号です。

 

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United States of America → U.S.A.
United Kingdom → U.K.
Mister → Mr.
Doctor → Dr.
Number → No. など
(ラテン語のnumeroの短縮形から)​​​​

光村図書の英語教科書では、上記の略語には基本的にピリオドを付けるルールで示しています。
一般的に、アメリカではピリオドを付けた形が多く使われますが、イギリスやオーストラリアなどでは付けないことも多く、付けなくても英語として間違いではありません。書籍などの中では、普通はどちらかに統一するようにしています。
また、国や地域を問わず、街の掲示や企業のロゴなどにはこのピリオドが使われていないものを見かけることもあります。公的な組織名なども、頭文字を取って略称にする場合、略称のほうがよく知られるようになり、ピリオドを付けずに使うようになることがあります。(UNICEF, NASAなど)

【監修】小泉 仁(光村図書『Here We Go!』編集委員)

Illustration:  Mimei Umimachi

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