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国語のローマ字と英語のローマ字は同じ?

子どもと保護者の「英語Q&A」

2023年2月27日 更新

光村図書 校閲課

保護者の方が、お子さんの学習を見てあげるとき、自分が学んだ英語とちょっと違うところがあったり、子どもの素朴な疑問に答えるのが難しいことがあったりするかもしれません。
このコーナーでは、教科書の校閲を担当しているメンバーが、小・中学校で学ぶ英語に関する保護者の方のさまざまな疑問を取り上げて解説していきます。

小学校3年生の国語科でローマ字を学習しますが、英語の教科書にもローマ字が出てきます。同じものなのでしょうか。違うのであれば、何が違うのでしょうか。

国語科ではいわゆる「訓令式」とよばれるローマ字のつづり方を中心に学習します。
一方、外国語科で扱うローマ字は「ヘボン式」とよばれます。
どちらもアルファベット(ラテン文字)を使って日本語の音を表す点では同じですが、つづり方が一部異なります。

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例えば、「たちつてと」は、下表のように「ち」と「つ」のつづりがそれぞれ異なっています。

     た  ち  つ  て  と
訓令式  ta  ti  tu  te  to
ヘボン式 ta  chi  tsu  te  to

「訓令式」は日本語の五十音の体系に従い、タ行ならば〈子音(t)〉と〈母音(a, i, u, e, o)〉の組み合わせで成り立っています。
このような規則性と日本語の音体系を理解してローマ字を読んだり書いたり、コンピュータ入力につなげたりする学習に適しています。

一方、「ヘボン式」は外国の人たちとのコミュニケーションの際に多く用いられる表記です。
英語の流れの中で違和感なく読めるように工夫された表記方法なので、英語教科書の文中に出てくる日本の地名や日本語由来のことば(sushiなど)は、ヘボン式ローマ字で書かれています。
道路標識や駅名標、パスポートの氏名表記も「ヘボン式」が多いようです。

【監修】小泉 仁(光村図書『Here We Go!』編集委員)

Illustration:  Mimei Umimachi

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