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第30回 ひいおばあちゃんに会いに

うれしい学び

2025年9月17日 更新

かおりんごむし イラストレーター

イラストレーターのかおりんごむしさんが、日常の中で目にした二人のお子さんの“学びの姿”をご紹介します。

第30回 ひいおばあちゃんに会いに

「うれしい学び」第30回イラスト1枚目
「うれしい学び」第30回イラスト2枚目
「うれしい学び」第30回イラスト3枚目
「うれしい学び」第30回イラスト4枚目
「うれしい学び」第30回イラスト5枚目
「うれしい学び」第30回イラスト6枚目
「うれしい学び」第30回イラスト7枚目

「うれしい学び」第30回イラスト8枚目

息子が小学校1年生の夏の終わりに、私の母方の祖母に会いに行きました。
子どもたちにとっては、ひいおばあちゃんです。
この家は、私も子どもの頃よく遊びにきた家です。
懐かしくてうれしくなります。
祖父は亡くなってしまいましたが、祖母は元気でいつものように、私たちが来るのを待ってくれていました。

お仏壇にお参りをしてお茶をいただきながら、ほっこりしていました。
祖母は子どもたちにたくさん話しかけてくれていました。
突然、娘が急いでこちらへやって来ました。
「おばあちゃん、何回も同じことを聞いてきはるねん! なんでなん?」
私は少し考えて、
「おばあちゃんはみんなとお話しできるのがうれしくて、何度も聞いてしまわはるんやと思うで」
と伝えました。
すると、
「そうか、おばあちゃん、みんなのこと大好きなんやな!」
と言ってくれました。

息子はその間、にこにこと笑いながら、ずっと祖母と話をしていました。
何度も同じ質問に答えていました。
毎回、祖母の家を訪れるたびに、私たちの接し方を見てくれていたのかもしれないと思いました。
学校行事でも高齢者の方と触れ合う機会などもあって、その中でも学びがたくさんあったのだろうと感じました。
そう考えると、私の今住んでいる家には、同居しているおじいちゃん、おばあちゃんはいないので、祖母との関わりはとても大切な時間だと感じました。

帰るときに息子は、
「サッカーわからへんかったら、また教えますからね!」
と言っていました。
祖母はとてもうれしそうに、にこにこしていました。
私も子どもたちも笑顔でした。
うれしい時間でした。

おばあちゃん、元気でいてくれてありがとう。

かおりんごむし

イラストレーター

京都府在住。息子、娘、夫との4人暮らし。日々のほっこり&小さな幸せを漫画にして、ブログ・SNSやWeb記事などで公開している。創作のテーマは「1日1日大切に過ごしたい」。

ブログ:かおりんごむしのほっこりブログ
Instagram:@kaoringomushi
Twitter:@kaoringomushi

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