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赤木かん子の読書Q&A

学校図書館(実技編)

パネルサインについて

パネルサインの作り方

そうしてパネルサインに限らず,紙製品の貼りものはなんでもそうですが,なにもカバーせずにそのまま張ると,太陽と酸素のせいで数ヵ月後にはボロボロになります。ですから,値の張るポスターなどはポスターケースに入れたりするのですが,まさか図書館じゅうのパネルサインを全部ポスターケースにいれるわけにもいかないでしょう。お金もかかるし,目立ちすぎます。公共図書館を作るときにはパネルサインも特注してしまいますが,学校ではそんなにお金をかけることはできないので,パネルサインは手作りします。でもその「手作りのパネルサイン」がさ,すごいのよ……。模造紙に手書きの殴り書き,とかさ。いくら本棚の中身を頑張っても,それじゃあお客はつかないわねえ……というのはだれだって(特に女の人は)わかるでしょう? でも美しく作るにはそれなりの才能がいるし,たとえ才能があったって時間がなければ作れないし…。と思って,とうとうパネルサインも作りました。目立ちすぎず,かといって気がつかないほど地味でなく,バランスよく感じのいいもの……となると,やっぱり相当に難しいので……。今は埼玉福祉会というところで売ってもらっています。

 そのパネルサインですが,本と同じようにのりつきのビニールでカバーします。そのとき5ミリや10ミリくらいの厚さのなにかで裏打ちをすると,それだけでアピール度がぐっと高くなります。ほんとだよ。その場所をどう生かしたいかで,裏打ちしないで貼ったり,どのくらいの厚みの裏打ちするかを決めるんです。

 ただし,裏打ちする材料として,段ボールは厳禁! 段ボールは空気中の水分を吸うのでぐじゃぐじゃになってしまいます。だからプラスチックの,プラダン? というのがホームセンターにいくとあるので,それに貼ります。畳一枚分で600円くらい。これが一番安いと思う。(プロは畳一枚の大きさで4000円とかする,プラスチックではない,裏にのりがついている白いパネルを使いますが,そっちを使うとやっぱり出来映えが違います。道具って本当にかけたお金にみあうもの,しか手に入んないのよね)100円ショップでA3一枚100円で売ってるときもあります。でもそれ以上のサイズはないので,大きいものは……。まぁ,貼り合わせてもいいけど。

1 写真1 サインの裏に両面テープを貼り,裏打ち用のボードに貼ります。
2 写真2 上から糊つきビニールカバーをかけます。
3 写真3 ひっくり返して適当に切れ目をいれます。
4 写真4 角の始末をします。
5 写真5 全部にカバーをします。
6 写真6 完成です!
7 写真7 ※このパネルサインは全部で88種類,赤木かん子が学校図書館のために制作したもので,埼玉福祉会で販売してもらっています。

こういうものを見せると自分でつくりたがる人たちもいます。気持ちはわかりますよ。こういうものを作るのは,やりたい人にとっては楽しいことですからー。でもやりたい人がイコール上手だとは限りません。特にコンピュータのなかに入っているイラストはタダですが,ああいうものを引っ張り出して使うと,もうその図書館はいっぺんでおしまいです。コンピュータのなかのイラストや文字を使ったパネルサインはアピール力がないどころか,「私のことは見ないでくださいね~」くらいの勢いで引っ込んでしまうんです。だから「トイレはこちら」とかそういうポスターなども,コンピュータの中に入っている字体をそのまま使うと,人はその前を気づかずに通りすぎていくんです。なぜなのかわかりませんが……ホントです。だからコンピュータのなかのイラストや文字は使えないと思ってください。それを使えるようにするやり方はまた伝えます。

 そういうわけで,このパネルサインのなかに「あいうえお」の文字が全部書いてあるものを一枚入れてあります。これをコンピュータにスキャンして入れて,加工して使ってください。そうすると知的でかわいいサインができるよ。
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