生年月日から算出した結果は…
1999(平成11)年4月 小学校入学
2005(平成17)年4月 中学校入学
でした。
12月、マカオがポルトガルから中国に返還。
12月、パナマ運河がアメリカ合衆国からパナマに返還。
「国境なき医師団」が、ノーベル平和賞受賞。
2月、中部国際空港が開港。
3月、愛知万博「愛・地球博」が開幕。
7月、日本人宇宙飛行士の野口聡一氏が、スペースシャトルで宇宙へ。
あなたと同じ学年の方が使っていた教科書はこちらです。
- 下記は、一般的な小学校入学年から算出した結果です。
小学校 1999(平成11)年4月〜2005(平成17)年3月
1年 1999(平成11)年度
こくご(かざぐるま/ともだち)
【主な収録教材】
-
はなのみち 岡 信子
-
くじらぐも 中川李枝子
-
ずうっと、ずっと、大すきだよ ハンス=ウィルヘルム/久山太市 訳
2年 2000(平成12)年度
こくご(たんぽぽ/赤とんぼ)
【主な収録教材】
-
ふきのとう 工藤直子
-
スイミー レオ=レオニ/谷川俊太郎 訳
-
お手紙 アーノルド=ローベル/三木 卓 訳
3年 2001(平成13)年度
国語(わかば/あおぞら)
【主な収録教材】
-
わたしと小鳥とすずと 金子みすゞ
-
ちいちゃんのかげおくり あまんきみこ
-
モチモチの木 斎藤隆介
4年 2002(平成14)年度
国語(かがやき/はばたき)
【主な収録教材】
-
白いぼうし あまんきみこ
-
一つの花 今西祐行
-
ごんぎつね 新美南吉
5年 2003(平成15)年度
国語(銀河/大地)
【主な収録教材】
-
わらぐつの中の神様 杉 みき子
-
大造じいさんとガン 椋 鳩十
-
月夜のみみずく ジェイン=ヨーレン/工藤直子 訳
6年 2004(平成16)年度
国語(創造/希望)
【主な収録教材】
-
森へ 星野道夫
-
やまなし 宮沢賢治
-
平和のとりでを築く 大牟田 稔
はなのみち 岡 信子
冬のある日、くまさんが見つけた袋の中には、何かがたくさん入っていました。これが何か知りたいと思ったくまさんは、袋を持って、丘の上のりすさんの家までききに行きました。ところが、りすさんの家に着いて袋の中を見ると、何も入っていませんでした。袋に穴が開いていて、道々、そこから中身がこぼれていたのです。
季節が巡って春。くまさんが中身をこぼしながら歩いた跡には花が咲きました。花の一本道ができました。
くじらぐも 中川李枝子
1年2組の子どもたちが学校の校庭で体操をしているとき、空に現れたのは、大きな雲のくじら。子どもたちに合わせて体操やかけ足をするその姿を見て、みんなは、「くじらはきっと学校が好きなんだ」と考えます。
「ここへ おいでよう。」と誘うと、「ここへ おいでよう。」と誘い返すくじらの言葉を聞いて、子どもたちはみんなで手をつなぎ、くじらに向かってジャンプをし始めます。「天まで とどけ、一、二、三。」というかけ声とともに――。
ずうっと、ずっと、大すきだよ ハンス=ウィルヘルム/久山太市 訳
エルフは「ぼく」のうちの犬。家族みんな、エルフが大好きだったけど、誰もエルフに好きとは言わなかった。言わなくてもわかると思っていたんだろう。でも「ぼく」だけは寝る前に必ず「エルフ、ずうっと、大すきだよ。」と言ってやった。
時がたってエルフは年を取り、ある朝、死んでいた。「ぼく」は悲しくてたまらなかったけど、毎晩「大すき」と言ってやっていたから、いくらか気持ちが楽だった。
いつかまた他の犬や子猫を飼っても、きっと毎晩言ってやろうと、「ぼく」は思う。「ずうっと、ずっと、大すきだよ」と。
ふきのとう 工藤直子
夜が明けました。竹やぶの中、ふきのとうが雪の下に頭を出して、雪をどけようとふんばっています。雪も、早く解けて水になりたいけれど、竹やぶの陰になってお日さまが当たりません。竹やぶが揺れて踊れば日が当たるのですが、春風が寝坊しているのです。
空の上でお日さまが笑いました。「おうい、はるかぜ。おきなさい。」春風は大きくあくびをし、胸いっぱいに息を吸い、ふうっと息を吐きました。
春風に吹かれて竹やぶが揺れ、雪が解けて水になり、ふきのとうが、もっこりと顔を出しました。春です。
スイミー レオ=レオニ/谷川俊太郎 訳
広い海に小さな魚のきょうだいたちが暮らしていた。みんな赤いのに、スイミーだけは真っ黒。ある日、恐ろしいまぐろが赤い魚たちを一口で飲み込んだ。逃げたのはスイミーだけだった。
怖く、寂しかったけれど元気を取り戻したスイミーは、きょうだいとそっくりの赤い魚たちに出会う。でも魚たちは、大きな魚を怖がって岩陰から出てこない。そこでスイミーは思いつく。みんなで1匹の魚のふりをすることを。「ぼくが、目に なろう。」小さな赤い魚が集まって、大きな魚みたいに一緒に泳ぐ。黒い目はスイミー。そうして、大きな魚を追い出した。
お手紙 アーノルド=ローベル/三木 卓 訳
がまくんは、一度もお手紙をもらったことがありません。玄関の前でお手紙を待つ時間が、一日のうちの悲しい時です。それを知ったかえるくんは、大急ぎでがまくんにお手紙を書き、かたつむりくんに配達を頼みました。
そして、待つことに飽きて昼寝していたがまくんに、自分がお手紙を出したことを伝えます。かえるくんがお手紙になんと書いたのかを聞いて、がまくんは言います。「とても いいお手紙だ。」二人は並んで玄関に座り、幸せな気持ちで待ちました。
ちいちゃんのかげおくり あまんきみこ
空襲から逃げる中、お母さんとお兄ちゃんと、はぐれてしまったちいちゃん。翌朝、帰ると、家は焼け落ちていました。独りぼっちでずっと待ちますが、誰も帰ってきません。ちいちゃんは一人で「かげおくり」を始めます。10数える間、影ぼうしを見つめてから空を見上げると、白い影がそっくり空にうつって見える――それは、お父さんの出征前日に家族4人でした遊びでした。
数えるうちに、家族の声が聞こえだしました。ちいちゃんの体がすうっと透き通って空に吸い込まれると、空色の花畑の中、ちいちゃんは家族の姿を見つけて走りだしました。
モチモチの木 斎藤隆介
じさまと二人暮らしの豆太は、夜中に一人で便所にも行けない臆病者。大きなモチモチの木が怖いのだ。
霜月二十日の晩は、モチモチの木に灯がともるという。勇気のある一人の子どもしか見ることができない、山の神様のお祭りだ。その晩、じさまがひどい腹痛になり、豆太は裸足で医者をよびに走った。痛くて寒くて怖くて、泣き泣き山道を走った。大好きなじさまのために。そして、モチモチの木に灯がともるのを見た――。
翌朝、元気になったじさまは豆太に言った。「人間、やさしささえあれば、やらなきゃならねえことは、きっとやるもんだ。」
白いぼうし あまんきみこ
6月の初めの暑い日、タクシー運転手の松井さんは、道端に置かれたかわいい白い帽子を見つけます。車を降りてつまみ上げると、中からモンシロチョウが飛び出しました。チョウを捕まえた帽子の持ち主ががっかりしないように、松井さんは、いいにおいの夏みかんに帽子をかぶせておきました。
車に戻ると、道に迷った女の子が後ろのシートに座っています。ところが走るうちに、女の子はいつの間にか消えていました。たんぽぽの咲く野原をたくさんの白いチョウが飛んでいます。「よかったね。」「よかったよ。」という小さな声が聞こえてきました。
一つの花 今西祐行
ゆみ子が最初にはっきり覚えた言葉は「一つだけちょうだい。」でした。戦争中、おなかがすいて食べ物を欲しがるゆみ子に、お母さんは「一つだけよ。」と自分の分から分けてくれます。お父さんは、この子は一生、一つだけの喜びすらもらえないかもしれないと、ため息をつきました。出征の日、お父さんは「一つだけのお花、大事にするんだよう――。」と言って、泣きだしたゆみ子をあやすため、一輪のコスモスの花を渡しました。
10年後、お母さんとゆみ子が暮らす小さな家は、コスモスの花でいっぱいに包まれています。
ごんぎつね 新美南吉
独りぼっちの小ぎつね、ごんは、母と二人暮らしの兵十(ひょうじゅう)が捕まえたうなぎを逃がしてしまいます。葬式を見て、兵十の母の死を知ったごんは、うなぎの償いに、栗や松たけを兵十の家に毎日届けるようになりました。
ところが、いたずらをしに来たと思った兵十は、ごんを火縄銃で撃ってしまいます。土間の栗を見た兵十は、びっくりしてつぶやきます。「ごん、おまいだったのか、いつも、くりをくれたのは。」ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずくのでした。
わらぐつの中の神様 杉 みき子
雪の降る夜、マサエがおばあちゃんから聞いたお話です。
昔、近くの村に住む娘がわらぐつを編んで朝市に並べました。不格好でしたが、履く人のために心を込めて娘が編んだわらぐつです。朝市のたびに若い大工さんが買ってくれました。「使う人の身になって、心をこめて作ったものには、神様が入っているのと同じこんだ。それを作った人も、神様とおんなじだ。」大工さんはそう言って、おまえが自分のところに来てくれたら、神様みたいに大事にする、と続けました。娘は大工さんのところへお嫁に行きました。娘は、マサエのおばあちゃんだったのです。
大造じいさんとガン 椋 鳩十
大造じいさんが若い頃のお話です。冬、栗野岳のふもとの沼地には、たくさんのガンがやって来ます。猟師の大造じいさんは、ガンをしとめようと知恵を絞りますが、毎年、群れの頭領である残雪に見破られてしまいます。
ある年、おとりに使ったガンがハヤブサに襲われたとき、身を挺してそれを助けたのは残雪でした。その堂々とした態度に心打たれた大造じいさんは、残雪の手当てをして、次の春に空へと放したのです。「おうい、ガンの英雄よ。」「また堂々と戦おうじゃあないか。」そうよびかける大造じいさんの顔は、晴れ晴れとしていました。
やまなし 宮沢賢治
小さな谷川の底を写した幻灯による物語です。
5月、2匹のかにの子どもたちが、青白い水の底で話しています。「クラムボンは 笑ったよ。」「クラムボンは かぷかぷ笑ったよ。」天井を、つぶつぶ暗い泡が流れていきます。かわせみがやって来て、魚を捕まえていきました。
12月、かにの子どもたちはだいぶ大きくなりました。月が明るく水がきれいな夜、トブンと、黒い丸い大きなものが、天井から落ちてきました。お父さんのかには「やまなしだ」「おいしいお酒ができる」と言い、親子のかには自分たちの穴に帰っていきました。
平和のとりでを築く 大牟田 稔
1915年、広島市に建てられた物産陳列館は、1945年8月6日の原爆投下によって全焼し、レンガと鉄骨の一部だけの「原爆ドーム」となる。原子爆弾が人間や都市にどんな惨害をもたらすかを無言で告げる原爆ドームは、1996年、世界遺産に指定された。それは世界の人々の、平和を求める気持ちの強さを感じさせる出来事だった。
国連のユネスコ憲章には、「戦争は人の心の中で生まれるもの」と記されている。原爆ドームは、見る人の心に平和のとりでを築くための世界の遺産なのだ。
中学校 2005(平成17)年4月〜2008(平成20)年3月
1年 2005(平成17)年度
国語
【主な収録教材】
-
親友 赤川次郎
-
大人になれなかった弟たちに…… 米倉斉加年
-
少年の日の思い出 ヘルマン・ヘッセ/高橋健二 訳
2年 2006(平成18)年度
国語
【主な収録教材】
-
五重塔はなぜ倒れないか 上田 篤
-
走れメロス 太宰 治
-
ふわふわ 村上春樹
3年 2007(平成19)年度
国語
【主な収録教材】
-
握手 井上ひさし
-
挨拶 ―原爆の写真によせて 石垣りん
-
故郷 魯迅/竹内 好 訳
大人になれなかった弟たちに…… 米倉斉加年
太平洋戦争のさなか、父は戦争へ行き、残された家族はいつもひもじく、母は弟に飲ませるお乳も出ません。ときどき配給されるひと缶のミルクを、「僕」は何回も盗み飲みしてしまいます。それが、生まれて間もない弟の大切な食べ物と知りながら……。
家族はやがて山の村に疎開します。母は慣れない田植えを手伝い、自分の着物を米や山羊のミルクと交換しながら、子どもたちを必死で守っていました。
ある日、弟は死にました。栄養失調でした。小さな棺に弟を寝かせて、母は初めて泣きました。それからしばらくして、戦争は終わりました。
少年の日の思い出 ヘルマン・ヘッセ/高橋健二 訳
少年時代、「僕」はチョウの収集に熱情を注いでいた。隣人のエーミールは宝石のような標本を持っていたので、「僕」は彼を妬んでいた。
ある日、彼が手に入れた珍しいチョウを見に訪ねるが、誰もいない部屋の中、その美しさに欲望を感じて盗みを犯してしまう。すぐに良心が目覚め、元の場所にチョウを返すが、ポケットにつっ込んだそれはつぶれていた。
その後、自分の罪を告白した「僕」を見つめて、彼は言った。「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな。」家に戻った「僕」は、自分が収集したチョウを粉々に押しつぶした。
走れメロス 太宰 治
暴君は、人への不信から殺人を繰り返していた。村の牧人メロスは激怒し、王城に入って捕らえられる。妹のため、処刑までに3日間の猶予を得たメロスは、代わりに無二の友人を人質に残した。急いで村に帰り、妹の結婚式を挙げた後、また城へと走るメロスの前には、氾濫した川や山賊が立ちはだかるが突破する。
疲れ切ったメロスはついに諦めかけた。しかし、友の信頼に報いるため再び走りだす。「いや、まだ日は沈まぬ。」という言葉とともに走り続ける。刻限である日没直前、メロスは刑場にたどり着いた。友は助かり、王は信実の心を取り戻した。
握手 井上ひさし
「わたし」は、中学3年から高校卒業まで、光ヶ丘天使園という児童養護施設にいた。園長のルロイ修道士は、強い力での握手や独特の指のしぐさをする、厳しい先生だった。
しかし、「わたし」が働きだし、久しぶりに会ったルロイ修道士は、指のしぐさは変わらないものの、握手は穏やかになっていた。どこか体が悪いように思えたが、施設の子どもが世に出て働く姿を見るのがいちばん楽しいと話し、仕事が行き詰まったら「困難は分割せよ。」という言葉を思い出すようにと語りかける。それが別れの儀式だったかように、しばらくしてルロイ修道士は亡くなった。
故郷 魯迅/竹内 好 訳
「私」は、没落した生家を整理するため、20年離れていた故郷に帰ってきた。美しかった村はわびしいものになっていた。幼ななじみのルントウの顔には、貧しさのために深いしわが刻まれていた。「私」を「旦那様」と呼ぶルントウに、悲しく厚い壁による隔たりを感じる。
二人の距離は全く遠くなった。しかし、初対面で心が通い合った、甥とルントウの息子は隔絶することがないようにと希望を抱く。希望とは、地上の道のようなものだ。「もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」故郷を去る船の中で、「私」は一人考える。
結果はいかがでしたか?
使っていた教科書から、思い出がよみがえってきた方もいらっしゃるでしょうか。
生年月日を変更して再度検索したい方は以下よりどうぞ。