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童画のジャンルを確立~武井武雄

みつむら〝ひと〟クローズアップ

2024年7月23日 更新

光村図書 広報部

このコーナーでは、光村図書の教科書にゆかりのある人々にスポットを当て、その業績や横顔などを紹介していきます。

生誕130年 武井武雄展~幻想の世界へようこそ~

1970年代の光村図書の国語教科書の挿絵で、独特の色づかいや人物の表情が印象に残る童画家・武井武雄。
童画家、版画家、デザイナー、教育家として活躍した武井(1894-1983)の生誕130年を記念する展覧会が、東京の目黒区美術館で開かれています(石川県立美術館、愛知県一宮市三岸節子記念美術館も巡回)。 
武井は、「童画」という言葉を生み出し、一つのジャンルとして確立しました。 

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1971(昭和46)年度版 光村図書「しょうがく しんこくご 1年下巻」掲載「こぶとり」

展覧会では、「童画」「版画」「刊本作品」「デザイン」など、さまざまな画業の300点余が紹介されています。 
童画では、絵雑誌『コドモノクニ』はじめ、『キンダーブック』などに幻想的で夢のある作品を多く発表し、当時の子どもたちの心を不思議な世界に誘いました。 

今回の展覧会で目を引くのが、斬新なデザインや素材で作られた「刊本作品」。挿絵に螺鈿細工を取り込んだり、ゴブラン織りや友禅染、寄せ木細工、セロファンのスライドを使ったりと、美しく緻密に制作された本が100点近く展示されています。本自体を芸術作品と捉え、細部に至るまで心血を注いだ作品は「本の宝石」とよばれています。 

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武井が活動したのは大正時代後期から昭和の末年までですが、その作品は今の私たちが見てもまったく古さを感じさせません。見る人の想像をかきたて、大人も童心に戻ってしまうようなすてきな世界にぜひ足を運んでみてはいかがですか。 

開催概要

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目黒区美術館 

会期:2024年7月6日(土)~2024年8月25日(日) 
主催:(公財)目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館、東京新聞、岡谷市 
企画協力:イルフ童画館
※詳細はこちらから 

石川県立美術館 

会期:2024年9月7日(土)~10月6日(日) 

一宮市三岸節子記念美術館 

会期:2024年10月12日(土)~11月24日(日) 

 

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