
うれしい学び
2024年4月18日 更新
かおりんごむし イラストレーター
イラストレーターのかおりんごむしさんが、日常の中で目にした二人のお子さんの“学びの姿”をご紹介します。
第14回 つめ切り






息子が2歳くらいの頃、つめ切りの時間に、ある工夫をしていました。
「つめが伸びたなぁ~、大きくなったなぁ~」と声かけすることです。
そう言うと、息子も「大きくなった~」と言いながら、うれしそうにつめを見てじっとしてくれていたので、とても切りやすかったのです。
あとは、なぜ、つめを切るのかという理由。
「けがしたらあかんしな~」と伝えていました。
(なんで大きくなったのに切るの?と言われたことがありました。)
息子は、つめが伸びるのは大きくなった証拠!とわかってくれるようになって、つめが伸びたことをうれしそうに報告してくれるようになりました。
息子の手や つめをじっくり見ながら成長を感じられる時間が、とても大好きでした。
小学校2年生のときが、息子の“自分でつめ切り”デビューとなりました。
ドキドキ落ち着かない私でしたが、息子の後ろ姿を見ると、一生懸命につめを切る後ろ姿がなんだか大きく感じられて、大人みたいでした。
いつの間にか、ドキドキはなくなって、うれしい気持ちになっていました。
そして今は、子どもたち二人とも、自分たちでつめを切っています。
お互いに声をかけたりしながら楽しそうです。
私の声かけ、「けがするでー」も受け継がれています。
そんな二人の後ろ姿にまた成長を感じながら、子どもたちが小さい頃と同じようにずっと、
「大きくなったなぁ」
「けがしないでね」
と思っている私です。
かおりんごむし
イラストレーター
京都府在住。息子、娘、夫との4人暮らし。日々のほっこり&小さな幸せを漫画にして、ブログ・SNSやWeb記事などで公開している。創作のテーマは「1日1日大切に過ごしたい」。
ブログ:かおりんごむしのほっこりブログInstagram:@kaoringomushi
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