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「美術準備室」番外編 11号 生徒作品のご紹介

「美術準備室」番外編

2017年4月17日 更新

広報課 光村図書出版株式会社

年2回発行の広報誌「美術準備室」。 ウェブでは紙面に掲載できなかった情報をお届けします。

「『今の私』を表現しよう!」 生徒作品のご紹介

「今の私」を、紙粘土を使って表現するという、鈴野江里先生(鎌倉市立岩瀬中学校教諭)の授業。生徒たちは、今の自分を見つめ、自身を抽象的な立体作品として表現していきます。
最初に、先生が「目に見えない『自分の気持ち』、そして『今の私』を表現してみよう」と投げかけたとき、生徒たちは「難しいなあ」と、少し困った表情を浮かべていました。しかし、「発想ノート」を見たり、友達の作品を相互鑑賞したりする中で、「自分の形」「自分の色」を見つけて、作品を仕上げていきました。

授業リポートはこちらからご覧いただけます。

「美術準備室11号」授業リポート

S君

画像、生徒作品

【形について】

きれいな曲線部分は、自分の未来の可能性を、細くねじれている部分は、現在の不安な気持ちを表してします。二手に分かれているところは、これから自分に訪れる人生の分岐点です。どちらの道を選択するかで、自分の形は変わり、また変えていくことができるということを表現しました。

【色について】

曲線部分は、自分の無限の可能性を表したかったので、虹のような模様にしました。理想の自分を表現するために、明るいオレンジ色や黄色に塗りました。不安な気持ちをもった現在の自分は、青紫色と緑色に。グラデーションにしたことで、自分の心は変わっていくことを表しました。

Aさん 

画像、生徒作品

【形について】

私の中にはさまざまな気持ちがあるから、その複雑な感情を表したいと思いました。そこで、中心に自分のコアな部分をつくり、そこからいろいろな気持ちを線状に伸ばして表現しました。線は、長さや太さを変えたり、ねじったり、平たくつぶしたりすることで、悲しみや怒りなどの気持ちを表しました。

【色について】

私は明るいときもあるけれど、暗い気持ちをもっているので、全体的に落ち着いた色を使いました。中心の部分は、さまざまな色を混ぜ、もやもやしている気持ちをあらわしました。あえて白地を残しているのは、無心でいるときの自分を表したかったからです。

I さん

画像、生徒作品

【形について】

今の私は、さまざまな人たちの中にいて、みんなと協力して生きています。だから、いろいろな場所にいる人たちの気持ちが集まって一つになる様子を表現しました。くねくねした線は私自身を表しています。

【色について】

たくさんの色を点のように置き、いろんな気持ちが入り混じっていることを表現しました。裏面は少し暗めの色にして、人間の内面を表しています。

Y君

画像、生徒作品

【形について】

自分には暗い心と明るい心があるので、その二面性を表現しようと思いました。暗い気持ちはとげとげした形に。明るい気持ちは丸みを帯びた形にしました。

【色について】

暗い気持ちは黒や青などの沈んだ色を、明るい気持ちは、赤や黄色などの華やかな色を使って表現しました。


画像、授業風景

授業の最後には、それぞれの作品をグループごとに相互鑑賞。どの生徒も生き生きと自分の作品を語っていました。

授業の模様をもっとご覧になりたい方はこちらから。

「美術準備室11号」授業リポート


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