道徳科授業レポート(中学校)
2026年7月10日 更新
光村図書 道徳課
編集部による授業見学レポート。今回おじゃましたのは、千葉大学教育学部附属中学校。長谷川正裕先生による「二番目の悪者」(中学道徳2 きみが いちばん ひかるとき・光村図書)の授業の様子をお届けします。
見学にあたって
- 「二番目の悪者」は、令和7年度版の教科書から掲載された新規教材。動物たちの国を舞台として、自覚がないまま、みんなが無責任な行動に加担していったら、どうなってしまうのかを考えていきます。本教材を扱った授業を見学するのは初めてだったので、生徒がどんな反応を示すのか、楽しみに見学しました。
授業の概要
- 内容項目:A(1)自主、自律、自由と責任
- 生徒数:30人程度
- 教材のあらすじ:年老いた王様が、次の王様を国民で決めるようにとお触れを出した。金持ちの「金のライオン」は、自分こそが王様にふさわしいと思っていたが、みんなが候補に挙げたのは、街外れに住む親切な「銀のライオン」。金のライオンは、銀のライオンを陥れようと「偽りのうわさ」を広め始めた。他の動物たちも、そのうわさを信じ込み、「偽り」が「真実」として国中に広がっていく。やがて、金のライオンは王様となるが、好き勝手に振る舞い、国はたちまち荒れてしまった。
授業の流れ
目次
各自で「一番目の悪者」「二番目の悪者」「三番目の悪者」は誰かを考える〈7分〉
班で考えを共有し、「一番目の悪者」「二番目の悪者」「三番目の悪者」を決める〈10分〉
1週間後、道徳の授業の冒頭で「二番目の悪者」の学びを振り返る〈10分〉
黄マーカー…先生の発問・活動指示
★+編集部のまなび…授業を見て編集部が学んだこと・気づいたこと
先生
(前時の「A(3)向上心、個性の伸長」の授業で各自が書いた振り返りを掲載した道徳通信を配付。ざっと目を通させる)
この前は、「自分らしさを発揮すること」について考えました。振り返りでは、「自分を貫き通す」とか「素の自分を見せる」とか、書いてくれた人が多かったみたいです。ちょっと読んでほしいものがあるんだけど……。
(追加の資料として、「嫌われるのを恐れる気持ち」を音読。他者から嫌われるのを恐れて、本当の自分を隠そうとすることはひきょうではないかと悩む中学生の心情がつづられている)
じゃあ、「嫌われるのを恐れる気持ち」を読んで、みんなは「嫌われるのを恐れることは、人の生き方として、ひきょうで臆病なことか」について、「そう思う」「そう思わない」のどちらだと思った? スケールチャートに丸を付けてみてください。

先生
どう? みんな、「そう思う」? それとも「そう思わない」?
「そう思う」に◯を付けた人は?
生徒
(ほとんど手が挙がらない)
先生
「そう思う」より、真ん中寄りの人は?
生徒
(ほとんど手が挙がらない)
先生
じゃあ、「そう思わない」の寄りを選んだ人は?
生徒
(多くの生徒が手を挙げる)
先生
なるほど。みんなわりと、「そう思わない」、つまり「本当の自分を隠すことはひきょうではない」と考えているみたいだね。
でも、前回のみんなの振り返りを見ると、「自分を貫き通す」「素の自分を見せる」という意見が多かったから、「自分らしさを発揮する」ことを肯定的に捉えていたみたいだったんだけど、今きいてみたら、「そう思わない」ほうに手を挙げる人が多かったよね。「本来の自分を隠すこともOK」って感じなのかな。
あと、前回の意見の中に、「相手によって態度を変えないのが大事」っていう人もいれば、「私は変えちゃってるかも」っていう人もいました。みんなはどっちなんだろう? 「自分らしさ」は、相手によって変わるのかな。例えば、お子さんがいる先生は、お子さんの前とみんなの前とじゃ、何か違うような気がしない?
そう考えると「自分らしさ」ってなんだろうね? ヒントカードの「リフレクション」のところに書いてください。★1
生徒
(各自で記入する)
編集部のまなび
★1 千葉大学教育学部附属中学校では、「未来へのヒントカード」というワークシート(端末を使用)を、毎時間の授業記録として活用しています。1時間の授業に対し、次の3つの項目で振り返りを行います。
①本時の振り返り
②生先からひと言
③リフレクション:①と②を受け、生徒がさらに道徳的価値について考えたこと
前時は「A(3)向上心、個性の伸長」の授業で、「自分らしさを発揮すること」について考えました。本時は、前時の最後に各自が書いた振り返りを、道徳通信の形で共有するところからスタート。加えて、短めの教材(「嫌われるのを恐れる気持ち」 中学道徳2 きみが いちばん ひかるとき・光村図書)を提示していました。これは、前時で多くの生徒が書いた「自分を貫き通す」「素の自分を見せる」とは真逆の方向から、「自分らしさ」を考える教材です。先生からの、生徒たちの考えの矛盾を突くような指摘に、一瞬、教室がしんとなったように感じました。前時に考えたことと関連させながら、もう一度、別の見方で振り返り(リフレクション)を行い、考えを深めていました。
先生
(紙のワークシートを配付しながら)
では、今日は「二番目の悪者」っていうお話で考えます。
ワークシートに、お話の登場人物を載せておきました。
今から読むので、その名前が出てきたら、教科書に印を付けておいてください。★2
(先生による音読)
編集部のまなび
★2 この教材には、主人公の「金のライオン」や「銀のライオン」に加えて、たくさんの動物たちが登場します。紙のワークシートには、登場する動物たちの名前が書き出されていました。動物たちの言動に着目しながら教材を読んでいくことが、教材の内容理解に加え、次の活動の進めやすさにもつながっていると感じました。
先生
けっこう長いお話でしたね。ちなみに、読んだことあるっていう人はいる?
生徒
(誰も手を挙げない)
先生
けっこう有名なお話なんだけど、誰も読んだことないなら、初めての気持ちでやっていこう。
(ワークシートの図を黒板にも書きながら)
この話の中で、「一番目の悪者」って、誰だと思った?

生徒
(あちこちから「金のライオン」というつぶやきが上がる)
先生
じゃあ、「二番目の悪者」って、誰だと思う? 「三番目の悪者」っているのかな? 自分で考えて、ワークシートに書いてください。どうしてそう思ったのか、理由も書いてくださいね。★3
生徒
(紙のワークシートに、当てはまる登場人物とその理由を書く。基本は各自で考えるが、「みんな同じぐらい悪いよね?」など、迷って話し合っている様子も見られる)
編集部のまなび
★3 教材名の「二番目の悪者」を利用して、「一番目の悪者」「二番目の悪者」「三番目の悪者」を各自で考えていました。教材本文からは、誰がどのぐらい悪いのかは決定しづらいのですが、ここでは、登場人物の悪さに順番をつけることが目的ではないようです。順番をつけようとすることで、登場人物それぞれの判断や行動を吟味することになります。その過程で、生徒自身がもっている価値観(人として、してはいけないのはどんなことか)を、各自が再確認しているようでした。
先生
(Google Classroomを用いて、班で作業するために、ワークシートと同じ図を送る)
そろそろ、自分の考えは整理できたかな。
それでは、班で話し合って、「一番目の悪者」「二番目の悪者」「三番目の悪者」を決めてください。どうしてもまとまらないときは、複数挙げてもいいです。★4
でも、自分としての考えは一つに絞って話し合ってね。
生徒
(1〜8班に分かれて話し合う。ある班では、次のような意見が挙がっていた)
◆「二番目の悪者」は、シカだと思う。金のライオンからのメールを、本当かどうかも確かめずにリスに送ったから。シカがリスに広めなければ、こうはならなかったはず。
◆「二番目の悪者」は、銀のライオンではないか。うそのうわさが流れているのを知っているなら、それは否定しないとだめだと思う。
編集部のまなび
★4 4人グループで、各自で考えた「一番目の悪者」「二番目の悪者」「三番目の悪者」を共有し、班としての順番を決めていきます。全ての班が、「一番目の悪者」には金のライオンを挙げていましたが、「二番目の悪者」「三番目の悪者」については意見が割れているようでした。あらかじめ、各自で自分なりの順番をしっかりと考えているので、自分の意見をはっきりともちつつも、自分とは異なる意見にも耳を傾けて話し合う姿が印象的でした。
先生
では、順番に班の考えを発表してもらいます。全部の班が、「一番目の悪者」は金のライオンという意見みたいだから、「二番目の悪者」と「三番目の悪者」を発表してください。
1班
「二番目の悪者」はシカ。金のライオンからのメールを転送したから。★5
「三番目の悪者」は、リスと銀のライオンで意見が割れました。リスは、うそのメールを簡単に信じたし、銀のライオンは、自分のうそのうわさを否定しなかった。
2班
「二番目の悪者」はシカ。うそのうわさを信じたから。
「三番目の悪者」は銀のライオン。うそのうわさを流されても、何も言わなかったから。
3班
3班も同じで、「二番目の悪者」はシカだと思った。金のライオンから送られてきたうそのメールを、自分のところで止めるべきだった。
「三番目の悪者」は銀のライオンだと思う。違うなら違うって、自分で言わないとだめ。
4班
4班も、「二番目の悪者」はシカだと思った。本当かもわからないようなメールを、転送したから。
「三番目の悪者」はリス。転送されてきただけのメールを信じたから。
5班
他の班と同じで、「二番目の悪者」はシカだと思う。他の人にすぐに広めるのがよくない。
「三番目の悪者」は、フクロウと銀のライオン。フクロウは、自分の家が叩き壊されたっていううわさがうそなら、ちゃんと否定するべきだし、銀のライオンも、うそのうわさを否定しないで、誤解はいつか解けると思い込んでいるから。
6班
「二番目の悪者」は、銀のライオンだと思った。自分のうそのうわさ話を野放しにしたから。
「三番目の悪者」はシカ。金のライオンからきたメールを、すぐに転送したから。
7班
「二番目の悪者」はクマだと思う。銀のライオンに助けてもらった立場なのに、うそのうわさを否定しなかったから。
「三番目の悪者」は銀のライオン。銀のライオンも、自分のうそのうわさを否定しなかったから。
8班
「二番目の悪者」はシカとリス。うそのうわさを流したり、信じたりしたから。
「三番目の悪者」は野ネズミ。最後に「本当に、金のライオンだけが悪かったのか……」と言っているのが、「自分は無関係」みたいな態度に思えたので、よくないと思った。
先生
それぞれの考えを発表してもらったけど、野ネズミのことを、みんなはどう思う? 現実に当てはめたら、どんな感じだろう? 例えば先生が、このクラスの○○くんのうわさを勝手に広めて、△△くんはそのうわさを信じてしまった。それなのに先生は「え? 先生は関係ないよ?」って言っている感じかな?★6
生徒
(あちこちから「そういう人、いそう〜」という声が上がる)
先生
みんなから、シカとリスが多く挙がっているみたいだけど、どっちのほうが悪いと思う?★7
生徒
(「シカ……?」「リスも悪いけど……」などのつぶやきが聞こえる)
先生
クマやフクロウも挙がりましたね。「うわさを否定しない」っていうのは、どのぐらい悪いんだろう?
銀のライオンも悪者だっていう意見が多いですね。銀のライオンは、被害者なのに悪者なの? 銀のライオンを悪者に入れてない人もいる?★7
生徒
(半分くらいの生徒が挙手)
先生
被害者だと思う人もいるけど、悪者だと思う人もいるんだね。「被害者だけど悪者」って、現実に当てはめたら、どういう状況なんだろう? 銀のライオンの立ち位置っていうのは、人によって考えが分かれそうだね。★7
編集部のまなび
★5 千葉大学教育学部附属中学校では、情報モラルについての教育に力を入れており、学校での端末使用のルールも生徒自身が作り、必要に応じて話し合ってルールを変更するなどしています。それもあるのか、生徒からは、うその内容を記したメールを転送したシカを「悪者」として挙げるグループが多くありました。日頃の指導が垣間見えるような生徒の反応でした。
★6 長谷川先生の授業では、「現実に当てはめたら、どんな感じなんだろう?」という問いかけとともに、先生自身やクラスの生徒の名前を借りて、身近な例に置き換えてみるという手立てが、たびたび見られます。教材中の出来事や生徒の発言内容を、自分の身に置き換えて具体的に想像できるようにフォローしているようです。生徒からは「ああ〜」「わかる〜」などの声が上がるので、実感を伴った理解につながっているようです。
★7 各班の「二番目の悪者」「三番目の悪者」の理由に着目し、先生はさまざまな観点から投げかけていました。この投げかけが、終末の振り返りで「どうして、『一番目の悪者』『二番目の悪者』『三番目の悪者』が生まれたか。どうすれば、生まれなかったのか」を考えるヒントになっているようでした。
先生
では、ヒントカードに今日の振り返りを書いてください。今日書いてほしいのは「どうして、『一番目の悪者』『二番目の悪者』『三番目の悪者』が生まれたのか。どうすれば、生まれなかったのか」です。5分で書ける量でいいですよ。
生徒
(各自で端末に入力。以下のような記述が見られた。)
◆みんな他人事みたいな感じで、「正しいかはわからないけど、とりあえずうわさする」みたいな感じになったから、こういうことが起きたのだと思う。銀のライオンに助けてもらった人も、周りに流されたり、「自分事じゃないからいいや」みたいな感じで否定しなかったりしたから、こうなったのかなと思う。全員が、自分の目で見たことだけを言ったり、自分事として考え、周りに流されずに否定できるようになったりしたら、こうならないと思った。★8
◆「一番目の悪者」「二番目の悪者」「三番目の悪者」が生まれたのは、それぞれが自分で考えずに流されてしまったことや、本当の優しさや正しさを見失ってしまったことが原因だったと思います。「一番目の悪者」は、自分のことだけ考えてうわさを流した金のライオン。「二番目の悪者」は、悪いうわさはすぐに収まるだろうと向き合わなかった銀のライオン。「三番目の悪者」は、本当かどうかを考えず、うわさを信じて広めてしまったシカなどの動物たち。こうした悪者が、うわさをうのみにせず、自分で考えて行動したり、勇気を出して止めたり、誰かを本当に思いやる気持ちがあったりすれば、悪者は生まれずに済んだと思います。この話を読んで、私は、「自分らしく生きる」ためには、周りに流されず、自分で考えることと、優しさと勇気をもつことが大切だと気づきました。★9
◆金のライオンは、自分が王になりたいと思いすぎて、銀のライオンを尊重していなかった。自分を過信しすぎていた。金のライオンが、相手を攻撃するのではなくて、自分を改めようと思えばよかった。また、周りも、うわさが流れたときにそれを全て信じすぎてしまったことが悪い。助けてもらったのに、うわさを否定しなかったことが悪かった。★10
◆誰かがうわさを流してしまったら、全く関係ない第三者へうわさは流れていってしまう。結局、うわさを止める方法はなく、うわさを止めるなら、最初にうわさを流す人がいなくなればよいと思う。また、私は、銀のライオンは悪くないと思った。自分のうわさを流されたのに、悪者にされるのはおかしいと思う。ひと言・ふた言言い返したら、またうわさを流されて、めんどくさいことになってしまうから受け流したような感じだと思いました。でも、人によって感じ方は違うのかな……?★10
◆動物たちが「いい一面しか見せていない人ほど闇が深そう・心は悪そう」と錯覚してしまったからだと思いました。また、「みんな知っているから、本当のことなんだろうな」という理由で、勝手に事実になっちゃうから、情報を確認しなかったことも悪いなと思いました。そういう人を生まないためには、本人に事情聴取したり簡単に人に広めるのをやめたりすることが大切だと思いました。★10
先生
(生徒の入力が終わったタイミングを見計らって、紙のワークシートを回収し、終了)
編集部のまなび
★8 生徒の振り返りからは、「周りに流されない」「自分事として考える」といった、「A(1)自主、自律、自由と責任」に直接結び付くような記述が多く見られました。
★9 興味深いのは、「自分らしく生きるためには……」など、前時の学びと関連させた振り返りがあったことです。長谷川先生のクラスでは、普段から、道徳の授業の初めの10分程度を、前時の振り返りに当てています。前の時間に学んだことを、「1週間空けて、もう一度考える」という方式です。自然と、前に学んだ道徳的価値と結び付けて考える生徒も見られました。意図的に、内容項目間のつながりを意識した授業に取り組むことができる授業構成だと感じましたし、「1週間空けて、もう一度考える」ことが、前時の道徳的価値を別の方向から見直すという効果のある、有効な手法の一つだと思いました。
★10 「金のライオンは、自分を過信しすぎていた」「銀のライオンは、めんどくさいことになると思って、うわさを受け流した」などの、誰もがもっている人の弱さを指摘する考えも見られました。他にも、「いい人に見える人ほど闇が深そうと錯覚してしまう」といった、人がもってしまいがちな先入観について、自分の経験と重ねて捉えたような考えもありました。生徒によって、「A(1)自主、自律、自由と責任」をどんな立場から考えるのかという違いが見えました。
先生
(「二番目の悪者」で各自が書いた振り返りを掲載した道徳通信を配付)
みんながどんなことを書いたのか、道徳通信に目を通してみてください。
道徳通信の最後には、先週みんなが書いた振り返りを、生成AIで分類したものを載せておきました。「なぜ、第一・第二・第三の悪者が生まれたのか」について、A〜Hのような分類になりました。
Hについては「確かに」と思ったけど、考えたかったことからはちょっと外れてしまうので置いておくとして……。
みんなは、A〜Gを読んで、第一・第二・第三の悪者が生まれたいちばんの原因は、どれだと思う? ちょっと考えてみてください。
生徒
(各自で考え、「自分の意見」に記入)
先生
自分の意見が書けたら、班の人とも話し合ってみましょう。
(班での意見交換が終わったタイミングで)
じゃあ、全体にきいてみたいんだけど、Aがいちばんの原因だと考えた人は?
生徒
(数名が挙手)
先生
(B〜Gについても同様に投げかけ、挙手で意見表明をさせたうえで)
いちばんの原因だと思うものは、人によって違う。いろいろ意見があるみたいですね。そのうえで、考えてほしいんだけど、うわさ話による被害を減らすためには、どのようなことを意識して行動するべきなんだろう。ヒントカードの「リフレクション」に考えを書いてください。
生徒
(各自で端末に入力。以下のような記述が見られた。)
◆そもそも、本当かどうかはわからない正しい情報なのかを自分で調べたり、勝手に他人に広めたりしないようにする。うそかもしれない情報を過度に信じすぎないことも大切だと思う。
◆これは他の人に言って大丈夫か、言われた人が嫌じゃないか、そもそも本当の話なのかなど、自分から発信する前に考える必要がある。これを他の人に言って自分が責任を取れるかも考えたほうがいい。
◆私は、わからないことでもとりあえず誰かに言いたくなってしまいます。なので、そのうわさの真偽を明らかにしてから広めたいと思いました(そもそも広めること自体が悪い癖だとは思いますが 笑)。真偽を明らかにするためには、まずうわさを疑うことから始めたいです。また、広まる前に、自分に来たところでうわさを止めるべきだと思います。
◆「だったらしいよ」っていう言葉は、うそが含まれていることがあるから、自分の中で思いとどめて、悪いうわさは無視する。周りに広げても悪いことしかないから、自分の中だけで思い踏みとどまる。
◆まず、真偽が確かではないうわさはしないことを意識するべきだと思う。でも、本当のことだとしても、それを広めたことで傷つく人や悲しむ人がいるうわさはしないことが大切だと思う。うわさをして話が盛り上がるのもわかるけど、そもそもうわさをあまり広げないことを意識するのが大切だと思った。
◆自分の目で見ていること以外は、他人に話さないことが大切だと思う。自分自身、あまり人のうわさに興味がないが、うわさを聞いておもしろいと思うこともあるので気をつけたい。
◆目立つような行動は、極力少なくすることを意識すると効果的だと思う。
◆うわさが広まる原因は、自分にうわさが回ってきたときにうのみにしたり、何も確認せずに友達にうわさを回してしまうことだと思います。なので、すぐにうのみにせずに、本人に確認して事実だとわかってから友達に話すことが大切だと思いました。でも、その内容が本人が傷つきそうなものだったら、広めないようにするのがいいと思います。うわさが広まってたら、「それ本当じゃないらしいよ」って、うわさ話をしている人に教えてあげることで、うわさが止まることもあるのではないかと思いました。
◆自分で、それは本当にアウトプットするべきなのか、インプットするべきなのかを考えることを意識することが大事。うわさを流すことの責任感を感じることの意識も大事だと思う。
編集部のまなび
★全体を通して 長谷川先生の授業で感じるのは、いつも「まとめ」のような教師の言葉がないことです。生徒の考えの矛盾に気づかせたり、「現実に当てはめると、どんな状況だろうね?」と状況を置き換えたりする考え方は示しますが、その結果、「人は両面もっているんですね」など、生徒から出てきたさまざまな立場の意見を「整理する」ということも、あまりなさいません。見ている私たちでも、「もやもや」しながら授業が終わることがしばしあります。ただ、その効果か、生徒たちは振り返りでたくさんの思いを記述していきます。その振り返りを、1週間空けて改めて見返し、もう一度考え直す時間をもつことができています。毎時間の授業終わりに、自分のもやもやする部分も含めて考えをまとめ、時間を置いて友達の考えを共有し、再度自分で考える。このサイクルが、長谷川先生の授業のおもしろさかと感じています。
(授業見学日:2025年7月16日)
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