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道徳科でつけたい「情報モラル」の力

授業に役立つ

2026年1月20日 更新

三宅健次 敬愛大学教授・千葉大学客員教授

道徳科の授業の中で「情報モラル」を扱う際の留意点や内容について、三宅健次先生(敬愛大学教授・千葉大学客員教授)がお伝えします。

情報モラルはどこで扱うの?

情報モラルはもともと情報教育から派生したものだったので、当初は情報教育を担う中学校の技術・家庭科や高等学校の情報科で扱っていました。

それが情報社会の進展とともに情報モラルに関する内容が社会問題になってきたため、学習指導要領の総則に取り上げられるようになり、特定の教科だけが担うのではなく、教科等横断的に取り組まれるものとなりました。そのため、国語科や社会科など多くの教科等で情報モラルに関する内容が取り上げられています。もちろん、朝の会・帰りの会や資料配布など授業以外の場面でも情報モラルを扱うことは可能です。その中でも情報モラルが日常のモラルと関連が深いことから、道徳教育が担う役割は大変重要となっています。

どのような内容を扱ったらいいの?

道徳科の授業の中で、どのような内容を扱ったらよいのでしょうか?
情報モラルの内容は多岐にわたりますが、大きく二つに分けることができます。一つは情報社会における正しい判断力や相手を思いやる心、ルールやマナーを守る態度を育てる内容です。もう一つは情報社会で、安全に安心して利用できるよう危機回避の理解やサイバーセキュリティの知識・技能を身に付ける内容です。このうち前者は主に道徳科の授業などで扱い、後者は主に学級活動や総合的な学習の時間などで扱う内容になります。

どのような内容を扱ったらいいの? 画像

ちなみに、情報教育を担っている技術・家庭科で扱うことが示されている内容は、著作権を含めた知的財産権、発信した情報に対する責任、サイバーセキュリティ、個人情報の保護に関することであり、情報モラルの内容を全て扱っているわけではありません。
道徳科の授業として情報モラルに関して扱える時間には限りがありますので、他教科等の内容の重なりは気にせず、道徳的価値の視点からアプローチし、効果的な内容に絞って取り上げる必要があります。

どのように扱ったらいいの?

情報モラルの内容はどのように扱ったらよいのでしょうか。
各教科等の指導では、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善が求められていますので、情報モラルの指導に関しても同様のことがいえます。具体的には、情報社会の問題に対して、何がいけないのか、なぜいけないか、どうすればよいのかを考えさせるなど、主体的・対話的で深い学びになるような場を設けることが求められます。

情報モラルの場合、日常のモラルの他に、匿名性や非対面性などの情報通信ネットワークの特性が絡んできます。ただ、道徳科の授業の中で扱う情報モラルは、情報社会や情報通信ネットワークのしくみなど、専門的な知識がなくても、道徳的価値の視点からアプローチしていけば授業することができます。ネットワーク上であっても、人との関り方であることに違いはないからです。臆せずに実践していきましょう。

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