特色1英語を使う力がつく

新しい教科書の構造と系統

「生徒にたくさん英語を使わせる」全体構成は現行版そのままに、
「くり返し触れ、くり返し活用すること」の観点で各単元の構造や系統を整理し、
より着実に英語を使う力が身につくようにしました。

CAN-DOリストで、
「できるようになること」と学びの過程がわかる

学年全体の領域別の到達目標と学習の現在地がわかります。また、目標に到達するまでの過程やこの先の成長イメージなどが視覚的に把握でき、見通しをもって学習を進めることができます。1年間の指導・評価計画も立てやすい、系統的な配列となっています。
継続して活動を行い、長期的に力をつけていきたい領域
重点的に指導を行い、単元のまとまりで評価したい領域

2年 後見返し 「2年生ではどんなことをするのかな」「CAN-DO List」

Unitの構成

Unitは、1年間の学習の軸となる単元です。「扉」「Part」「Goal」3つのまとまりで構成されており、豊富なインプットから少しずつアウトプットに進む、第二言語習得の理論に沿って学習が進みます。Unit の途中に、単元の到達目標に向けたヒントを示し、学習・指導の改善をしやすくしました。

単元の話題についてのSmall Talkを行う。/本文全体を聞き、話の大筋をつかむ。

●聞いて概要を捉える力を継続的に育む
ストーリーの音声を聞き、推測をはたらかせながら概要を捉える力を各Unitで育てます。新版ではピクチャーカード並べかえコンテンツをQRに用意し、各生徒の理解度を見取りやすくしました。

2年 p31  Unit 3 扉

Part 1〜3

・目的に応じて本文を読んだり、詳細を理解したりする。
・本文の発音と綴りを一致させ、音読する。
・場面に沿って、基本文を使う練習をする。

●Goalとのつながりを提示
基本文の練習の場面で、Goalの活動への足場となるようなヒントを示します。

2年 p32-33  Unit 3  Part 1「もうすぐ夏休み」

Goal

単元の目標に応じた言語活動に取り組む。/単元の学習をふり返る。

活動の目的や場面、状況を提示
中間ふり返りのポイントを提示

2年 p38-39 Unit 3 Goal「メールの返事を書こう」

You Can Do It!
(まとめの活動)

各学年3か所に、Unitでくり返し学んだことを生かして取り組むことができる、まとめの活動を設定しています。「記録に残す評価」を行うことを想定して、紙面やQRコンテンツに、さまざまな工夫を施しました。
●Writingモデル
生徒が個別に参照できるモデルをQRコンテンツとして用意し、活動の助けになるようにしました。
●テストにトライ!
まとめの活動に関連して、全国学力・学習状況調査や高校入試、外部試験などで求められる、即興で話す練習ができるようなコンテンツを用意しました。

2年 p46-47 You Can Do It! 1「わが町観光プラン」をおすすめしよう

各領域の力をつける工夫

それぞれの領域で、Here We Go! が特に大切にしている考え方を反映した教材等をご紹介します。

聞くこと:「曖昧さに耐える」「量に負けない」力を育てる

小学校の英語の授業を通して育ってきた英語を聞く力をさらに伸ばしていくため、基本文の練習のListenでも、まとまりのある英文を聞かせます。分からない語句があっても諦めずに聞き、推測をはたらかせながら理解しようとする「曖昧さに耐える」力は、長文を読む力にもつながります。

リスニングスクリプト例

未習語を含みながらも、基本文や既習表現をたっぷり使ったスクリプトで、学びの「漆塗り」ができます。

2年 p33 Unit 3 Part 1 Listen(be goint toの練習)

読むこと:目的に応じて読む力を育てる

1年の前半は読ませることを急がず、1年の後半から読む機会と読む量が段階的に増えていくように設計しました。多様な文種・形式の教材を扱い、目的に応じた読み方が身につくような設問やヒントを工夫しています。

読むことの教材一覧

話すこと(やり取り):継続的に、即興で話す力を育てる

各Unit等の“About You”の活動や、帯活動で扱うことを想定したLet’s Talk!など、自分について話す活動を随所に設定し、話す力を継続して伸ばしていけるようにしました。学年を通して続けることで、少しずつ即興性が身についていきます。

"About You"の問いの例

1年 p114 Unit 8

2年 p59 Unit 5

Let’s Talk!

My Opinionというコーナーを設け、自分の意見を言う力もつくようにしました。

2年 とじ込み6-7 Let's Talk!

話すこと(発表):段階的に、まとまりのある内容を話す力をつける

学習キャラクターが「伝えたいことに1文足してみよう」「詳しく言ってみよう」などのヒントを与え、少しずつ発話の量を増やしていきます。2〜3年生では、話す内容を整理する観点を与えるような設計になっています。同時に、Story Retellingの活動で、自分の言葉で説明・描写する力を育てます。

1年の発表活動(p87 Unit 6  Part 1)

3年の発表活動(p69 Unit 5 Goal)

Story Retelling(2年 p124)

書くこと:学んだことを生かして書く力を育てる

UnitのPartなどの練習の段階では、主に「話したことを書く」活動で、書くことに慣れることができるようにしました。一方で、UnitのGoalなどでは、書くときの参考になる本文と文章構成のガイドによって、自分で書く内容や書き方を工夫しながら活動に取り組むことができるようにしました。

「話したことを書く」活動

1年 p91 Unit 6 Part 3

参考になる本文と、文章構成のガイド

1年 p92-93 Unit 6 Goal