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2025年7月25日 発売
定価:1,760円 / 四六判(188mm×128mm) / 192ページ / ISBN978-4-8138-0676-9
誰にも、忘れがたい「こども時代」があります。
多彩な書き手の文章で、あの“大切な日々”がよみがえるエッセイ集です。
装画:アサバマリエ
内容紹介
あのとき、言葉にできなかった気持ち。
「こどもの自分」に会いに行く、エッセイ・アンソロジー
三浦しをん、辻村深月、村田沙耶香、町田康、朝比奈あすか、斉藤壮馬ほか、多彩な書き手がつづる“特別な記憶”。
児童文学雑誌「飛ぶ教室」に掲載した37篇の「こども」にまつわるエッセイと、「{こども・大人}辞典」(27名)を、ぎゅっと一冊の本に集めました。
大切な日々に帰れる、きらめく言葉が詰まっています。
目次
わたしがこどもだったころ
朝比奈あすか「まこっちゃん」
辻村深月「マムシの記憶」
天野健太郎「子どもの商売」
村田沙耶香「尾上先生コンプレックス」
大沼紀子「私が坊っちゃんだった頃」
中川正子「パカポコの話」
緒方修一「歓声の片隅で」
高山なおみ「私はブタ」
堀川理万子「雨の日の十五時二十分~十六時三十分」
真珠まりこ「子どもだった頃」
名久井直子「暇な子ども」
上條さなえ「十歳の日の私の学校」
小沢真理「北国の子供だった私の」
菱木晃子「『おしめさまのししき』です」
柴崎友香「ある光景」
せきしろ「二人の友達」
マライ・メントライン「世界が変わった日」
{こども・大人}辞典①
安東みきえ/いしいしんじ/石川直樹/いとうみく/岩瀬成子/岡田淳 /岡野大嗣/おくはらゆめ/如月かずさ/クサナギシンペイ /くどうれいん/小林エリカ/小森香折/斉藤倫
こどもと大人のあいだで
彩瀬まる「ちいさな友達」
斉藤壮馬「幻想、喫茶、列車について」
川上和人「進化生物学的よかったさがし」
寺地はるな「それはそれとして」
幅允孝「幅少年のかえりみち」
マーサ・ナカムラ「『天気を祈る』という遊び」
荻原規子「神話を読む子どもの目」
神野紗希「『海』を耕す」
大阿久佳乃「闇とキンモクセイ」
ふくだももこ「憧れ」
中沢けい「子ども時代はいつ終わるのか」
坂川栄治「小さな子ども」
{こども・大人}辞典②
新沢としひこ/田口ランディ/二宮由紀子/蜂飼耳/東直子 /昼田弥子/深緑野分 /町屋良平/松田奈那子/ミロコマチコ/もとしたいづみ/椰月美智子 /山下澄人/吉田篤弘
子どもを見つめて
飛鳥井千砂「闘いのはじまり」
山田ルイ53世「もーちゃんの横目」
那須田淳「幼稚園の卒園旅行」
斎藤真理子「成仏できない親心」
矢萩多聞「たくましき子どもたち」
こだま「欠けた箸」
町田康「親に似る」
三浦しをん 「熱烈な別れ」
編集部からのコメント
誰にも、大切な「こども時代」があります。
まっすぐに毎日を生きて、心と体で世界にぶつかって、何かに夢中になったり、時にさびしかったり――。
そんな“宝物の日々”を、さまざまな分野の書き手たちがつづったエッセイ集です。
色とりどりのエピソードには、「私もこうだったな」と懐かしくなるものや、胸の奥の記憶が呼び起されるものがあるはずです。
ぜひ本書をめくって、「こどもの自分」に、もう一度会いにきてください。
「{こども・大人}辞典」では、「こども」と「大人」の違いを、作家たちがユニークに定義づけてくれました。
人はいつまで、こども? いつまでも、こどもでいられるもの?
今のあなたは「こども」でしょうか、「大人」でしょうか。
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