中学校国語科授業リポート
2026年6月15日 更新
国語教科書編集部
2025年9月4日に目黒区立目黒西中学校で行われた青山雄和先生の授業(1年生)を取材しました。
授業の全体像
「詩の創作教室」(1年)は、「『空の詩 3編』(直前の教材)に、あなたが作った空の詩を加えよう。」という呼びかけから始まる、詩の創作のための教材です。青山先生は、「詩の創作教室」の手順に沿って、「今までに学習した表現技法を用いて、『空』の詩を創作すること」を目標とした単元を設定しました。
先生は、外に出て、実際に空を見ながら詩を創作する授業を計画していたそうですが、当日はあいにくの雨。そこで、生徒一人一人がICT端末を活用して画像を検索し、自分の描きたい「空」に対するイメージや解釈を広げながら、「空」の詩を創作していきました。
学習の流れ[全2時間]
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第1時 |
3編の詩を音読し、詩の創作に向けて「空」のイメージを広げる。 |
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第2時 |
今までに学習した表現技法を用いて、「空」の詩を創作する。 |
第2時:「空」の詩を創作する
表現技法について振り返る
「今までに学習した表現技法を用いて、『空』の詩を創作する」という本時の目標が伝えられた後、クラス全員参加のクイズ大会が始まりました。クイズの内容は、今までに学習した表現技法を復習する4択問題。「擬人法が使われている文を選びなさい。」「この表現技法にはどのような効果があるでしょう。」などの問題が提示され、比喩や擬人法、体言止め、対句などの表現技法について復習しました。問題は、1問ずつ教室のモニターに提示され、生徒は、手元のICT端末で解答を選択します。問題ごとに、最も速く解答できた生徒3名の名前が発表されるため、生徒は皆、ランキング1位を目ざして真剣に取り組んでいました。
青山先生からは、クイズの解答と前時で学習した「空の詩 3編」を結び付けた解説があり、クラス全体で、楽しく表現技法について復習しました。
今までに学習した表現技法を復習する4択問題になっている。
難しい言葉は使わない、リズム感を大切に!
いよいよ創作の時間です。
まず最初に、先生から「創作のコツ」として二つのヒントが伝えられました。
創作のコツ
- 無理して難しい言葉を使う必要はない。
- リズム感を大切に。心地よいリズムを意識する。
創作した詩を、ワークシートに書いていきます。生徒一人一人が、ICT端末で「空」の写真を検索して見たり、想像したことや連想したことを書き出したりして、イメージを膨らませながら、創作に取り組んでいました。また、「今までに学習した表現技法を用いて」という目標に沿って、効果的な表現技法の使い方を先生に質問しながら、創作を進める姿も見られました。
先生からの言葉かけ
- 「自分や人間の視点で考えてもいいし、鳥など他の生き物、あるいは物の視点から『空』を描いてもおもしろいね。」
- 「説明しすぎないことを意識してみよう。読者が『これってどういうことかな』と考えられる余白を残すといいよ。」
作品を完成させる前に、友達どうしで作品を共有して、意見を交換し合いました。擬人法や体言止めなど、表現技法の効果を確認し合ったり、印象に残った捉え方やリズムを伝え合ったりして感想を交流し、詩を推敲する姿が見られました。
完成後は、ICT端末で自分の作品を写真に撮って、クラス全体に共有します。
ワークシートに示された「他の人の作品を見るポイント」に沿って友達の作品を読み、感想を記入して授業は終了しました。
「他の人の作品を見るポイント」として四つの観点が示されている。
授業を終えて
先生からのひと言
昨年も詩の授業を行ったのですが、その際は細かく創作のポイントや表現技法について解説をしたために、生徒の作品がどれも似たようなものになってしまいました。そのため、今回は創作のポイントを2点に絞って、生徒に委ねるような指導を心がけました。
評価は、提出された作品を見て、表現技法が使われているか、リズムが意識されているかをチェックします。また、ワークシートに書かれた友達の作品に対する感想も評価の対象としています。
編集後記
ICT端末で空の写真や空を表す言葉を検索してイメージを広げたり、友達どうしでコメントをし合って表現を見直したりしながら、粘り強く創作に向き合っている姿が印象的でした。
生徒の作品を拝見すると、朝の空、夕焼け、夜空など、さまざまな視点で多彩な「空」が描かれており、さながら一つの作品集のようでした。
2025年9月4日取材
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