デジタル道具箱 活用例
2026年3月25日 更新
光村図書 道徳課
道徳科で学ぶ道徳的価値と価値の関連や、道徳的価値と日常生活とのつながりを意識するために、「どうとくスタンプ」を使った活用例をご紹介します。
どうとくスタンプとは
「どうとくスタンプ」は、令和7年度版中学校道徳教科書の第一教材「道徳の学習を始めよう」にある「道徳で学ぶ22のキーワード」を意識して、授業に役立てられるようにとご用意したものです。
視点ごとに色分けされた、22の内容項目(道徳的価値)を端的に表した言葉に、光村図書中学校道徳教科書のキャラクター「とくまる」をあしらった画像データです。
一つ一つの内容項目(道徳的価値)を、ノートアプリなどに、スタンプのように貼り付けることができます。
教師が教材分析をするときや、生徒が授業や日常生活の中で道徳的価値を意識するときにご活用ください。
活用例
「どうとくスタンプ」は、次の3つの場面でご活用いただけます。
①教材分析で活用する
②道徳科の授業の中で活用する
③日常生活と道徳科で学んだことをつなげるために活用する
上記の場面ごとに、具体的な活用のイメージ図を提示しながら、「どうとくスタンプ」の活用例をご紹介します。

本教材は、「(1) 自主、自律、自由と責任」を主として扱う教材です。教科書では、「自ら考え、誠実に行動し、その結果に責任をもつ判断力を育む」ことをねらいとしています。
教材分析の際、中心となる価値のスタンプ(「(1) 自主、自律、自由と責任」)を中央に貼り付け、関連すると考える価値のスタンプ(例えば「(8) 友情、信頼」「(10) 遵法精神、公徳心」「(15) よりよい学校生活、集団生活の充実」など)を、周りに貼り付けていきます。
その際、関連の強・弱により、スタンプの大きさを変えることも可能です。
関連する価値のスタンプを貼り付けたら、その価値に対して、生徒から出てきそうな考えをメモします。反対に、生徒から出てきそうな考えを先にメモして、それがどの価値に関連するかを考えることもできます。
スタンプを使った、わかりやすい教材分析スライドのできあがりです。
この教材分析スライドは、簡単に作成でき、一覧性があるのがポイントです。ローテーション授業の際、学年団での共有もスムーズに行うことができます。

本教材は、「(1)自主、自律、自由と責任」を主として扱う教材です。「自ら考え、誠実に行動し、その結果に責任をもつ判断力を育む」ことをねらいとしています。
しかし、道徳科の学びの中では、さまざまな価値が関連し合っています。本教材では、「自ら考え、誠実に行動し、その結果に責任をもつ」ことについて考えながら、生徒によっては、一人一人が自分の行動に責任をもつことは、よりよい学校生活を過ごしていくためにも大切なことだと、「(15) よりよい学校生活、集団生活の充実」の価値と関連づけて考えるかもしれません。あるいは、誠実に行動し、その結果に責任をもつことができることは、友達とよりよい信頼関係を築くためにも大切なんだと、「(8) 友情、信頼」の価値と関連づけて考える生徒もいるでしょう。
このような価値と価値との関連は、生徒一人一人が行う振り返りにおいて、ぜひ意識化させたいものです。例えば、各端末を使った振り返りの中で、「今日は、『自主、自律、自由と責任』をキーワードに考えてきました。みなさんが今日考えたことの中に、他にも関わるキーワードがあれば、22のスタンプから選んで押しましょう。」と呼びかけてみるとよいでしょう。
1年「裏庭での出来事」の板書
価値と価値の関連を学級全体で意識させたい場合は、大型モニターで共有することも考えられます。中心的な発問を考える中で、生徒たちが意識する・しないに関わらず、「自分の行動に責任をもつ」という道徳的価値の中に、「集団の中での役割や責任」「友達に対する誠実さ」などを見いだし、発言することがあると思います。それらの発言を、教師が板書をしながら、同時に大型モニターにも「(15) よりよい学校生活、集団生活の充実」や「(8) 友情、信頼」のスタンプを貼り付けていきます。それぞれの道徳的価値(内容項目)は独立して存在するわけではなく、さまざまな価値と関わっています。そのことが、スタンプを用いることで、視覚的にも意識できるようになります。
日常生活と道徳科をつなぐ「生活ノート」

多くの学校が、日々の振り返りを、ひと言日記のような形式で記録させていることでしょう。いわゆる「生活ノート」のようなものです。
最近では、端末に入力する学校も少なくありません。
道徳科の学びが普段の生活とつながっていることを意識したり、道徳科で学んだことを普段の生活の中で生かしたりできるよう、日々の振り返りを記録する際に、このスタンプを活用してみましょう。
例えば、前述の生活の記録を記入する際、その日の出来事や、一日の中で感じたこと・考えたこと、他教科で学んだことが、22のキーワードのどれかに当てはまらないかを考え、当てはまるものがあれば、当該のスタンプを貼り付けていくようにします。毎日ではなく、1週間に一つは貼ってみようなどと、負担を感じない程度の活動にするとよいでしょう。自分の行動や考えたことを、道徳的な価値の視点で振り返る経験を積み重ねることで、自身をメタ認知していく習慣がついていきます。
学校生活と道徳科をつなぐ「道徳マップ」

1年間の学校生活と道徳科での学びを見渡す「道徳マップ」作りもおすすめです。
例えば、校外学習、体育祭や合唱コンクール、学級での係決めなど、学校生活の中で、道徳的な視点でものを考えたり、解決策を考えたりしていかなければならない場面は多々あるでしょう。その際、そのとき取った行動や考えたこと、見いだした解決策が、22のキーワードのどれに関わっていたかを、実感させるようにします。
行事や活動の見出しを立て、そこに道徳的な価値で関わりがあると感じたスタンプを貼り付けていくと、「道徳マップ」のできあがりです。また、関連すると感じた教材名を添えると、道徳科授業とのつながりが、よりはっきりと意識できます。
これは、個人で作ることも可能ですが、学級全員で完成させ、「クラスの道徳マップ」にすることも可能です。
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