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【授業リポート】 6年「狂言 柿山伏」「『柿山伏』について」
オンラインで学ぼう! 狂言体験教室 前編

2021年11月25日公開

光村図書の小学校6年「柿山伏」「『柿山伏』について」に取材協力やご執筆をくださった大蔵流狂言師の山本東次郎さん。今回、山本東次郎家によるオンライン狂言体験教室が行われると伺い、東京都渋谷区立神南小学校(齋藤等校長)へ取材に訪れました。

オンラインでも伝わる迫力~「柿山伏」鑑賞~

初めての狂言の鑑賞に、わくわくした様子の子どもたち。まずは、狂言の特徴や「柿山伏」の主なせりふについて、解説を聞きます。

「柿山伏」は、山伏が自分を紹介しながら登場しますが、この「山伏です」の「です」は、今使われているていねいな言い方とは違い、「にて候」→「で候」→「でそう」→「です」と変化したもので、「柿山伏なんだぞ」といばっているようなニュアンスがあるそうです。現代の感覚で文章を読んだだけではわからない部分をていねいに教えてくれる解説に、子どもたちは真剣に聞き入ります。

狂言 柿山伏 体験授業 オンライン

いよいよ実演です。オンラインでも伝わってくる声の迫力に、子どもたちも夢中。山伏が柿主にからかわれ、からすやさる、とびのまねをする場面では、教室のあちこちから笑い声が聞こえてきます。

画面を食い入るように見る子、教科書で言葉を確認しながら見る子、気になったことをメモに取りながら見る子、それぞれが自分のやり方で、集中して鑑賞している姿が印象的でした。終わると、自然と拍手が沸き起こりました。

狂言 柿山伏 体験授業 オンライン

狂言 柿山伏 体験授業 オンライン ノート

狂言 柿山伏 体験授業 オンライン ノート

山本東次郎さんにききたい!~お話&質問コーナー~

鑑賞の後、山本東次郎さんへの質問コーナーが設けられました。まず、山本東次郎さんから、狂言の特徴についてお話がありました。人間の愚かさを見つめ、知り、許し合うという「『柿山伏』について」で書かれたことを、さらにかみ砕いて解説します。そして、互いを尊み合い礼をつくすこと、引き算で考えることなど、狂言ならではの考え方をやさしい言葉でお話してくださいました。

特に、たくさんのことを盛り込むのではなく、少ないぎりぎりの言葉をゆっくりと大切に伝えることによって、観客がそれぞれの心の中で想像してくれることを期待しているというお話は、たくさんの情報に囲まれて生活をしている子どもたちにとっては新鮮に映ったかもしれません。

山本東次郎さんのお話が終わると、子どもたちから、たくさんの質問がとびだしました。最も多かったのは声に関する質問です。
「言葉がすんなり入ってきました。よく聞こえる声の出し方を教えてください。」
「声の出し方がすごかったです。完璧になるまでにどのくらいかかりましたか。」
といった子どもたちの疑問に、声の出し方や、真冬の寒稽古の様子など、ここでしか聞けないエピソードをお話してくださいました。

狂言 柿山伏 体験授業 オンライン 質問

そのほかにも、
「普段から心掛けていることはなんですか。」
「扇子がかっこよかったです。扇子の使い方を教えてください。」
「能・狂言の舞台はいつごろできたのですか。」
など、子どもたちからはさまざまな質問が出されました。山本東次郎さんは、一つ一つの質問に、狂言の歴史やその精神などについてのエピソードを交えながらに答えてくださいました。

狂言 柿山伏 体験授業 オンライン 質問


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