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2年上巻「ふきのとう」

「こんな授業ができます!」 令和6年度版小学校国語

2026年3月27日 更新

谷川航 小平市立小平第三小学校主幹教諭

2年上巻「ふきのとう」の授業づくりのアイデアを紹介します。

どんな おはなしかを たしかめて、音読しよう

単元観

「ふきのとう」では、物語の内容を確かめて、登場人物ごとに、その心の動きを考えながら、音読を楽しむことができる。音読の工夫を考えさせる際、音読記号をクラスで決め、「優しく読む」ためには、「大きく」「ゆっくり」読むのか、「小さく」「ゆっくり」読むのかなどを、場面の様子に合わせて考えさせたい。

デジタル活用のポイント

  • 指導者用デジタル教科書(教材)の登場人物スタンプを活用し、会話文の話者などを視覚的に示す。
  • 端末の録音・録画機能を活用し、音読を客観的に、後から確認できるようにする。
  • クラスで音読記号を決める際、指導者用デジタル教科書(教材)の「スタンプ(おんどくタブ)」を参考にする。

単元の目標

言葉や挿絵を根拠に場面の様子を読み取り、音読によってその様子を表現することができる。

評価規準

◎身近なことを表す語句の量を増し、話や文章の中で使うとともに、言葉には意味による語句のまとまりがあることに気づき、語彙を豊かにしている。[知(1)オ]
◎「読むこと」において、場面の様子や登場人物の行動など、内容の大体を捉えている。[思C(1)イ]
○語のまとまりや言葉の響きなどに気をつけて音読している。[知(1)ク]
◯言葉や挿絵を根拠にしながら、物語の内容や登場人物の心の動きを読み取り、粘り強く工夫して音読するとともに、友達の音読と自分の音読を比較しながら、感想を伝え合おうとしている。[主体的に学習に取り組む態度]

単元の授業過程(全9時間)

学習活動 ※赤字は、デジタル活用のポイントです。

1

1

①単元名「どんな おはなしかを たしかめて、音読しよう」を確認する。
②端末の録音機能で音読を録音し、音読発表会をするという単元のゴールを確認する。
③教師の範読、もしくは指導者用デジタル教科書(教材)の朗読音声を聞く。
④お話を聞いて、おもしろかったところ、考えてみたいことなどをまとめる。

2

⑤指導者用デジタル教科書(教材)の動画「くどうさんの 音読」を見て、感想を話し合う。
⑥さまざまな音読方法(1文ずつ交代してペアやグループで読む、読みたいところになったら起立して読む、みんなで声を合わせて読むなど)で「ふきのとう」を読み、音読に親しむ。
⑦音読の様子を教師の端末で録画し、みんなで見て感想を話し合う。

2

3

①指導者用デジタル教科書(教材)を活用して、登場人物という学習用語の意味を確かめる。
・1年の物語教材を提示し、登場人物を確認することで、用語の理解を深めさせる。
②指導者用デジタル教科書(教材)のスタンプや線を活用して、「誰が」「どこで」「何を」しているのかを確かめる。
・会話文などのそばに登場人物スタンプを押して、話者や行動の主体を視覚的に整理する。
・登場人物ごとに色を決めて、「どこで」「何を」に当たる部分に線を引く。
・ふきのとうが身近にないクラスでは、端末を活用して、ふきのとうの様子(大きさや形など)を調べさせる。

4

③工夫して音読するにはどのような読み方があるのかを考え、指導者用デジタル教科書(教材)を参考に、クラスで音読記号を決める。
T:「さむかったね。」「うん、さむかったね。」はどのように読みますか。
C:「と ささやいて います。」と書いてあるから、ささやくように読みます。
T:「ささやく」ように読むために、どんな工夫をしますか。
・「小さく・ゆっくり」や「小さく・速く」など、さまざまな工夫が出てきたら、一つに絞らず、それぞれのよさを認めていきたい。
・指導者用デジタル教科書(教材)の「スタンプ(おんどくタブ)」を参考にして、音読記号を決める。
④「ふきのとう」や「おひさま」の幾つかの会話文に音読記号を付けながら、音読をしてみる。
・「雪が重そうに読む」や「うれしそうに読む」ためには、どのような音読記号を組み合わせるとよいのかを考えさせる。
・指導者用デジタル教科書(教材)に児童が考えた音読記号を実際に書き込み、みんなで確認しながら音読することで、次時の活動に取り組みやすくなる。

5~7

⑤グループで読みたい場面を決めて、話し合いながら音読記号を教科書に書き込む。
・グループで取り組む場合は、一人ずつ読むだけでなく、複数で重ねながら読むなどの工夫もできることを伝える。
・単元の終盤で、それぞれの場面をつなげて一つの作品にするのであれば、場面ごとに読むグループを割り振っておくとよい。
⑥端末の録音機能を活用して、音読を録音する。
・録音したものを聞き直し、課題点を見つけて再録音するなど、試行錯誤するプロセスを大切にしたい。
・授業の途中で読み方が大きく変容したグループなどを紹介すると、他のグループも取り組むべきことが明確になる。
・動画ではなく、音声のみで録音することで、この後の音読発表会で、音読だけに集中して聞き合うことができる。

3

8・9

①音読発表会を行う。
②第2時で録画した初めの音読を見て違いを話し合うなどして、単元の学習を振り返り、学習のまとめを行う。

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